New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

豊浦町・とわにー

2010-06-27 23:26:00 | 2010年春~夏のツアー
 伊藤、有明組の最終地は札幌から3時間、豊浦町の地域交流施設「とわにー」。

 到着すると、大きなガラス窓を開け放ったロビーで子どもたちが遊んでいる。漫画本を自由に読めるスペースがあり、自由に使える木づくりの大きなテーブルは町民の製作、ロビーには寄贈されたアップライトピアノも置いてある。

 広い道路沿いにはきれいな花々が植えてあり、メイン通りの家やお店は景観を整えるよう色や高さを考えて建てられている。人口4500人のこの小さな町は、海あり山ありの自然の恵みと人々の努力で町づくりがなされている。

 「とわにー」にある300席の素敵なホールはグランドピアノあり、照明あり、PAありの本格的演奏会場となっている。主催の「豊浦とわにー倶楽部」、豊浦町商工会の皆さんと一緒に準備をする。

 日曜日とあってお子さんから年配の方までが開演の3時を待っていてくれた。「サマータイム」や「A列車で行こう」などお馴染みの曲を演奏、アンコールにもお応えして、2時間があっという間に過ぎた。

 近くのお店で美味しい「タコの頭」や「海鮮三昧」で打ち上げ、「とわにー倶楽部」の方々の面白い経歴を拝聴、同人誌まで頂く。私の向かいの方は日本に2校しかない政府認可のシュターナー学校の重職にある、という御二人であった。私も興味を持っていたシュタイナー教育法についての話がはずむ。

 泊まりは町営の温泉「しおさい」、リゾート気分で鉄分の多い茶色のお湯につかる。最高の北海道最終日となった。


豊浦町へ向かう途中のサービスエリアにて


お花畑の中ののぶこちゃん」


道の駅にもポスターが


演奏中


お世話になった商工会の大越さんと



鷹栖・メロディホール

2010-06-26 00:12:00 | 2010年春~夏のツアー
 札幌を12時に出発、滝川のホテルにチェックイン、昼食の後、旭川に立ち寄って、午後4時過ぎ、鷹栖メロディホールへ到着。

 北海道第二の都会、旭川郊外の田園風景に囲まれて立派なホールが建っている。多目的ホールに「鷹栖でジャズを楽しむ会」の皆さんがステージを設けてくれた。

 ここのヤマハのピアノがとても重厚な音なので「?」と思っていたら、足の車輪を太いものに取り替えたとの事。車輪がこれほど音に影響するとは!スタンウェイ並みの低音になっている。

 多目的ホールに用意された席はほぼ一杯。こじんまりとしたホールにすばらしいピアノの音がちょうど良く響いて、とても素敵な空間となった。広くてきれいな控室やトイレ、控室に用意された気の聞いた食べ物や飲み物の数々…とよく行き届いた準備に気持ちよく演奏に臨むことができた。

 演奏後は主催者の方々の迅速な動きでアッという間に片付いた。有難うございました。月食の赤い月を眺めながら帰路に着く。


ここは野外ステージ


セッティングの時にホールの壁にカエルが


立派なメロディーホール正面


緑一杯の中にある




演奏中


客席


これが秘密の車輪


「鷹栖でジャズを楽しむ会」の皆さんと


休憩時間の月食


帰路の月



岩見沢・mpホール

2010-06-25 23:18:00 | 2010年春~夏のツアー
 札幌から1時間もかからず岩見沢市のmpホールに到着する。

 ミュージックプレース(mp)は、イベントの企画やステージ設営、PA、照明等を行う会社で、オーナーの高島ご夫妻がこじんまりと経営している。レンタルスタジオも併設されたmpホールはPA設備も完備された多目的ライブスペースである。

 今回のコンサートは、mpホール10周年記念スペシャルライブの一つとして取り上げて頂いた。リハーサルの後、やさしい奥様の手作りおにぎりでお腹を満たす。

 ジャズ好きの方が手拍子で応援、我々もノせられて熱い演奏となった。昨日札幌のB-flatで聴いて良かったから今日も来ました、というお客様もいてうれしかった。

 北海道は、イベントが開催されるのが一年のうち6~8月の間に集中する。ということで、ミュージックプレースも今はイベント時期で稼ぎ時とのこと。コンサート終了後、スタッフの方々は翌日のイベント準備に大忙しの様子であった。

 終了後は札幌に戻り、ジャズピアニストの福居良さんのお店「Slowboat」を訪問。バリー・ハリスを師と仰ぐ彼が、札幌の地でビバップを継承しているのは頼もしい。


 宿泊「ウィークリーすすきの翔」シンプルで機能的。贅沢はないが、かゆい所に手が届いたサービスに好感が持てる。無料朝食も豪華ではないがシンプルで充分。コピーもファックスも、コーヒーサービスも無料である。
 1階ロビーはギャラリーとして一般開放もしていて、地元の人も気楽にコーヒーを飲んで自由に過ごすことができるようになっている。繁華街「すすきの」まで歩いて行ける。








札幌・B-flat

2010-06-24 22:57:00 | 2010年春~夏のツアー
 再び札幌へ、ドラムの伊藤を実家に送り、他4人は中島公園近くのホテルへ。一休みして夕方、会場で集合。

 今日の演奏はジャズクラブ「B-flat」。オーナーの松本氏がテナーで参加した。昨年、時計台ホールでのコンサートで、多大にご協力頂いた川原田さんの顔も見える。

 そして何と!松本氏とバイヴの有明さんの御主人(もバイヴ奏者)が30年前に東京で一緒に演奏していた事が判明、さっそく記念写真を撮る。

 さらに聴きに来ていた御夫婦が、先日日光で演奏した「幾何楽堂」のオーナーl小坂氏の叔父さん夫妻であった!しかも全くの偶然である。残念なことに、ご夫妻はあの素敵な「幾何楽堂」を訪れたことが無いという。それはぜひ行ってみてください、とこれまた記念写真を撮る。

 やはり今回のツアーは驚きの再会ツアーである。演奏後には松本氏調理による新鮮なお刺身、海鮮サラダや焼きソバの大御馳走、満腹でした。


ここのホテルロビーでは皮製品の展示を行っていた。作者と作品と


札幌の地下鉄車両境目のドアは透明である


ビーフラット演奏中


オーナー松本氏も加わって


店の入口にて

帯広・北のれんが

2010-06-23 23:31:00 | 2010年春~夏のツアー
 札幌から帯広に向かう。道路からは周囲に瓦屋根の家が見当たらない、造りは米国北東部の様式に似ている。広々とした緑の草原と牧場が多い。

 3時間弱で「北のれんが」に到着。芸術的な建物でギャラリーにもなっている。古い倉庫を改修して造られたここを運営するNPOは「北のれんがを愛する人々」。私のコンサートの為にピアノを購入して待っていてくれた。

 今までは梅雨から逃れて晴天続きだったのに、梅雨の無い北海道がこの日だけは雨。にもかかわらず大勢の方が来場。約3週間前に宮崎から電話インタビューで出演させて頂いたラジオ、FMJAGAのパーソナリティーや番組担当の方も駆けつけてくれた。

 他の仕事を持ちながら宣伝から当日の会場作りまで、今日の為に準備をしてくださった皆さんには本当に感謝である。

 演奏後は、帯広のジャズ界を牽引しているベースの「源さん」こと佐々木源市さんのJazz Spot 「BbM7」を訪問。源さんもお店があるにも関わらず、「北のれんが」に聴きに来てくれていた。
 
 ちょうどセッションの日だったので、この街の若いプレーヤーの見事な演奏を楽しみ、源さんの重厚で丸い低音を味わい、我々も参加。加えて三上のドラム、池田のピアノの隠し芸も御披露する。帯広のジャズの発展の為に、この店の成す役割は大きい。


見たことの無いこの車は除雪車




途中休憩した夕張のサービスエリアの名物「石炭ドーナツ」「石炭シュークリーム」


芸術的な建物「北のれんが」


こちらが演奏会場の外観


隣はギャラリーとなっている


トイレも芸術的である


雨で寒く、控え室も会場もストーブを炊いた


演奏中


B♭M7でドラムを叩く三上


ピアニスト・池田聡