今や震災被害地としてすっかりその名を知られた宮城県南三陸町にある「ファームステージ風の宿」へ。途中の仙台駅は震災の影響が無かったかのような平常の賑わいであった。南三陸町へ続く高速道路も特に支障は無い。周りの緑の山々が守ってくれたのだな、と思う。この山の樹々を乱伐したら災害時には土砂が出て大変な事となる。
しかし海岸の町に入った途端、そこはテレビで放映されていたのと同じ瓦礫の山であった。震災から2ヶ月半以上たった今でも、ビルの屋上からはみ出している車が見える。この高さまで波にさらわれたのだろう。しかし高台や今日の演奏会場のように山の上の建物は無傷である。その対比に驚かされる。


会場までたどり着くのが難しかった。震災被害の影響ではなく、住所を探し当てられない。2台あるカーナビは、1台が行き止まりの細道、もう1台が存在しない山道を示す。大きなワゴン車を細い田んぼ道で何回もUターンさせながら困っていると、パトカーがやってきたので尋ねたら先導してくれるとの事、ありがたし、と付いて行ったらパトカーも迷っている。よく見たら「群馬県警」と車体に書いてある・・地元の警察ではなかったのだ。運良くコンサートを聴きに来た知人の車と遭遇、親切に先導してくれるパトカーにお礼を告げて別れ、知人に案内してもらった。

群馬県警のパトカーに先導される
ここは「フォルテッシモな豚飼い」という面白い題名の著書のある元報道写真家・杉田徹さんの、放牧しながらの養豚場。地域の人々が、しがらみなく集い、良い音を楽しみ、良い味を楽しみ、という趣旨で作ったグランドピアノのある空間だ。
この町は今も水道が出ずに不便を強いられているが、山の方にあるこの集落は、以前から水道ではなく沢からの水を使っているので支障がないという。ここに今日は、避難所から、あるいは仮設住宅から、それにボランティアで南三陸町に入っていて来てくれた人……と人々が集い、コンサートとその後の飲食のひと時を楽しんだ。
杉田氏から「3人のさえずりを楽しみました。」という嬉しい感想を頂く。皆さんにも喜んで頂けたようで、販売したCDを買ってくださる際に「今はもう買いたいものがない。でも今日はコンサートを聴き、このCDを買いたいと思って買います」というありがたい言葉も頂く。
コンサートの終わりに自宅を失った方々に、これまでの演奏会場で募ってきた義援金を一人ずつに手渡す事が出来た。
「来年もぜひ」というありがたいお誘い。1年後のこの町の蘇生を期待しながら、コンサートを終了。

放牧されている豚たち


水を飲んでます

始まった時間、窓の外は緑があふれています

途中から真っ暗になった

演奏後、家を流された方たちに義援金を渡す横田

翌朝。この風景にかえって癒されてしまいました

杉田夫妻(徹さん、あっちゃん)と

これが風の宿全景

しかし海岸の町に入った途端、そこはテレビで放映されていたのと同じ瓦礫の山であった。震災から2ヶ月半以上たった今でも、ビルの屋上からはみ出している車が見える。この高さまで波にさらわれたのだろう。しかし高台や今日の演奏会場のように山の上の建物は無傷である。その対比に驚かされる。


会場までたどり着くのが難しかった。震災被害の影響ではなく、住所を探し当てられない。2台あるカーナビは、1台が行き止まりの細道、もう1台が存在しない山道を示す。大きなワゴン車を細い田んぼ道で何回もUターンさせながら困っていると、パトカーがやってきたので尋ねたら先導してくれるとの事、ありがたし、と付いて行ったらパトカーも迷っている。よく見たら「群馬県警」と車体に書いてある・・地元の警察ではなかったのだ。運良くコンサートを聴きに来た知人の車と遭遇、親切に先導してくれるパトカーにお礼を告げて別れ、知人に案内してもらった。

群馬県警のパトカーに先導される
ここは「フォルテッシモな豚飼い」という面白い題名の著書のある元報道写真家・杉田徹さんの、放牧しながらの養豚場。地域の人々が、しがらみなく集い、良い音を楽しみ、良い味を楽しみ、という趣旨で作ったグランドピアノのある空間だ。
この町は今も水道が出ずに不便を強いられているが、山の方にあるこの集落は、以前から水道ではなく沢からの水を使っているので支障がないという。ここに今日は、避難所から、あるいは仮設住宅から、それにボランティアで南三陸町に入っていて来てくれた人……と人々が集い、コンサートとその後の飲食のひと時を楽しんだ。
杉田氏から「3人のさえずりを楽しみました。」という嬉しい感想を頂く。皆さんにも喜んで頂けたようで、販売したCDを買ってくださる際に「今はもう買いたいものがない。でも今日はコンサートを聴き、このCDを買いたいと思って買います」というありがたい言葉も頂く。
コンサートの終わりに自宅を失った方々に、これまでの演奏会場で募ってきた義援金を一人ずつに手渡す事が出来た。
「来年もぜひ」というありがたいお誘い。1年後のこの町の蘇生を期待しながら、コンサートを終了。

放牧されている豚たち


水を飲んでます

始まった時間、窓の外は緑があふれています

途中から真っ暗になった

演奏後、家を流された方たちに義援金を渡す横田

翌朝。この風景にかえって癒されてしまいました

杉田夫妻(徹さん、あっちゃん)と

これが風の宿全景
