New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

キャブ・キャロウェイ楽団・ツアー

2012-01-12 13:08:00 | New York
 3時からのコンサートはニューメキシコ大学内のPopejoy劇場。

 バンドのまとまりも益々良くなって、アリスも絶好調である。聴衆の反応もすこぶるよろしい。午後5時に終了。

 さて今日は日曜日だから大部分のレストランが閉まっている、どうしたものか。


美術館の像

キャブ・キャロウェイ楽団・ツアー

2012-01-12 13:03:00 | New York
 朝9時出発、隣のニューメキシコ州アルバカーキーまで飛行機で1時間で到着。今日からのホテルはハイアット、東京の新宿西口にありそうな高級ホテルである。これだからツアーは難しい。

 昨日までは高速の横、レストランも1軒だけという辺鄙な地域にあるモーテルだったが、部屋には湯沸しや冷蔵庫、電子レンジがついていて、朝食は無料、窓も開いた。

 今日の豪華な部屋には、食事用の備品が何も無く、部屋のインターネットも何もかもが有料、窓も開かない。周囲にレストランはあるが高級で高そうだし、土日は閉まっている店が多いからホテル内での食事となる。

 ホテルの宿泊は食べる場所探しに困る。どこの町にも手軽なラーメン屋くらいはある日本が恋しい。

 気温は華氏50度(10℃)。高地で日陰はかなり寒いのに半袖の人もいた。メキシコ国境まで車で4時間なのにやはり冬は寒い。

 周辺を歩いても誰もいないし、中心街から少しはずれた地域は「3匹の子豚」の話を思わせる土で出来たような家々ばかりだ。日本は「紙と木」の家、ここは「土」だ。街並みも寂しいし、店もない。

 ニューヨークを見慣れている私には、驚くほど人通りがないが、実はこれが大部分のアメリカの街の姿なのかも知れない。自動車産業の衰退したデトロイトの寂れ方もひどいという。


メキシコに近いだけあって、見慣れない食材


土の家の壁

キャブ・キャロウェイ楽団・ツアー

2012-01-11 12:59:00 | New York
 朝からは何もすることがなく、2時にダウンタウンのFox劇場入り。

 黒人女性歌手のアリス・タン・リドレイ(Alice Tan Ridley)がゲストとして出演する。

 全然知らない歌手だったが、その歌唱力に驚く。音域も広く音量も豊かで、私の好きなエタ・ジェームスを思わせる。こんなに上手だが音楽理論を知らず、新曲はアレンジを何回も聴いて身体で覚えるという。

 リーダーのCBも彼女に誘発されて、快調なテンポの曲を続けざまに歌ったり、ギターを弾いたり、地元の7人のミュージシャン達(我々に加わってビッグバンドとなった)の演奏もご機嫌で、聴衆のノリも良く、実に爽快なコンサートであった。



キャブ・キャルウェイ楽団・ツアー

2012-01-10 23:53:00 | New York
 今日からキャブ・キャロウェイ楽団との演奏旅行である。

 朝3時起床、4時にハイヤーが来て、ニュージャージ州ニューアーク空港へ向かう。格安航空券を購入するからこんな早朝の出発となってしまうのだが、最近の国内線は、楽譜や衣装など預ける荷物への料金とは別に、機内持ち込み手荷物にも1個20ドル取られるから、切り詰めないとバンドの維持も大変なのである。

 NYからはリーダーでキャブの孫にあたるCBことクリス・キャロウェイ、サックスはエリントン楽団のマーク・グロス、トランペットはベイシー楽団に在団中のショーン・エドモンズ、ドラムは私の最新CDにも参加しているデヴィッド・ギブソンという気心の知れた連中である。

 到着先はアリゾナ州トゥーサン(Tucson)。明日のコンサートには、地元のミュージシャンが加わる。空港からの道並みには自生のサボテンが見え、砂地の多い町並みが砂漠地帯らしさを感じさせる。

 高速道路を降りてすぐのホテルは近くにレストランが1件だけと町外れのようだが、15分歩けば店がたくさん並ぶダウンタウンである。


左からマーク、デヴィッド、CB


空港のサボテン