New Yorkのジャズピアニスト、クニ三上(Kuni Mikami)のブログ

ツアーの様子を中心にお伝えしています。

関内・ファーラウト

2010-07-07 23:53:00 | 2010年春~夏のツアー
 休みをはさんで今日は横浜「Farout」でベースの林正男、ドラムの福森康という顔合わせでの演奏。二人とも実にゴキゲンな演奏家達だ。私のレパートリーに加えてベースがメロディをとる曲なども入れた。

 私のライブによくいらっしゃる常連さん等が集まってくれて、ツアー最終日の演奏をとても楽しんでくださった。

 演奏前の3時からはボーカルワークショップを開催、10名の参加者に歌ってもらい、色々とアドバイスする。今回はレベルが上の歌手ばかりだったので、濃い内容になったと思う。

 この店のオーナーはピアニストであり「ジャズ詩大全」という大著を書かれた村尾さん。音の響きが良い素敵な店だった。

 今日で本当に終了、あさってNYに戻る、猛暑らしい。


オーナーの村尾氏と




これでツアーも終わりだー!!

滋賀県余呉・余呉小劇場弥吉

2010-07-04 23:05:00 | 2010年春~夏のツアー
 アメリカの建国記念日、マンハッタンでは大きな花火大会がある。

 このツアー、池田、橋本組の最終地は滋賀県余呉の古民家を改造した小劇場・弥吉である。築250年の古民家余呉小劇場弥吉は、細いあぜ道を登りきった所にあり、その向こうは森である。

 今回のコンサートは、余呉小劇場弥吉と滋賀県文化振興事業団とが主催になっている。劇場主の東野さんが昨年末から文化振興財団との折衝を行い、この日に臨んでくださった。

 ボランティアで宣伝やチケット販売、会場セッティング、受付、飲み物の用意等々、長い時間をかけて準備に携わってくださった大勢の皆さんのおかげで今日がある。

 お陰で満員の場内、座布団に座っての観賞。尼崎や宝塚からのお客さんもいらして、皆さん楽しんで頂いていた様だ。悔いのない最終演奏となった。

 調律してくれた中村さんは写真家、雅楽演奏家、登山家と何でもできる方である。今回は各地で興味深い経歴の多くの人たちとお会いした。

 演奏後には東野さんのお孫さん、3歳からピアノを習っているアキラ君が発表会用の曲を弾いてくれた。

 準備をしてくださった皆さんと打ち上げ、この地で採れた魚の煮物や漬物が並ぶ。


演奏前の会場の様子


みごとなあじさいと、古道具に花びらを飾って女性たちならではの気遣い


現役の釜


入口にて


これが築250年の古民家


控え室に使わせて頂いた東野邸の裏は滝まで流れる森である


昼食後に森をながめてくつろぐ三上


東野邸に残る「小学国文読本」、現代では大人でも読めません




演奏風景


お世話になった皆さんと


最後は東野さん、アキラ君と

鈴鹿・みかはうす

2010-07-03 23:45:00 | 2010年春~夏のツアー
 磐田から三重県鈴鹿市までは4時間。途中、浜松にある「トゥルネラパージュ」に寄る。

 若き女性オーナーには、昨年浜松の演奏でお会いした。数々のLPやCDのコレクションを何と!巨大なスピーカーで流しているが、うるさくない。店内全体がまろやかに音が響く構造なのだろう。

 音響だけでなく、メニューにあるお茶もコーヒーも本格派である。浜松駅から歩いて2分なので皆さんチャンスがあれば是非、立ち寄って欲しい。


トゥルネラパージュの巨大スピーカーの前でオーナーと


 さて今日の演奏会場「みかはうす」は3年前までは「どじはうす」という名前で20年以上ジャズのライブを行っていた有名なライブハウスで、蔵を改造したお洒落なスペースである。オーナーの転勤に伴い、後を引き継いで美佳さんがジャズのライブを続けていて、名前が「みかはうす」となったわけである。

 内外の一流演奏家が出ているこの会場で演奏できるのは光栄だ。

 お客様も音楽好きの方々が雨の中を集まって下さった。ドラム橋本学の妹さん(彫刻家)夫妻も名古屋から駆けつけてくれた。

 リクエストにも応えて楽しい演奏を終える。「鈴鹿なう」というイベントとしてUSTREAMで実況中継された。

http://www.ustream.tv/recorded/8047265

 ホテルは白子駅前ストーリアホテル、すべてとても良い。


みかはうすの常連、佐藤さんの作品


この後、雨になってしまったhorori


演奏中

磐田・風の家工房

2010-07-02 23:23:00 | 2010年春~夏のツアー
 素敵な音響でグランドピアノのある静岡県磐田市「風の家」は昨年も演奏した会場。オーナーの加藤氏はトランペットを吹く。「風の家」の名の通り、クーラーがないのに窓からの風が大変心地よい。

 静岡県内の演奏にはいつもいらしてくださる米澤さんがお知り合いを大勢誘ってくださった。また浜松周辺でいつもいらっしゃる柴さんもご友人と一緒だ。
 
 スタンダードを演奏するが、ドラムの橋本氏に、会場にあった打楽器を即興的に演奏してもらい、好評を得る。カホーンは加藤社長の息子さん製作のもの。

 風の家の周りにはみごとなお茶畑が広がっているが、裏手には「風の家農園」がある。自家製野菜のカレーをご馳走になり、帰りには農場で取れた新鮮なブルーベリーを頂いた。


目の前にお茶畑が広がる


隣は風の家農園




演奏中


会場にあった打楽器の数々を演奏する橋本氏


伊豆高原・林間劇場ナチュラリー

2010-07-01 23:55:00 | 2010年春~夏のツアー
 今日からドラムが再び橋本学に交代、伊豆半島の音楽ペンション「林間劇場ナチュラリー」での演奏に向かう。途中、三上の希望で御殿場アウトレットに寄ってショッピングと昼食休憩。

 伊豆高原山中のクネクネ道を抜け、林間劇場ナチュラリーに到着。ガラス張りのホールにグランドピアノが置いてあり、オーナーの小野寺夫妻が、地域の方たちと協力して満員のお客様を集めてくれた。

 昨年、三島グランドホテルの演奏を聴いて気に入り、今回も来ました!という方々やその人のお友達で東京から…という顔ぶれと合わせ地域の方も多い。アットホームな雰囲気での演奏となった。

 演奏後は小野寺オーナーの料理、「伊豆牛のハンバーグ」は秘密の料理法(教わりましたが、公表できません)で柔らかくコクのあるハンバーグにソースはわさびソースという絶品!デザートのマンゴアイスクリームも極上、伊豆でマンゴが栽培されているとは!

 食後はご自慢の展望風呂に入り、ペンションの部屋で各自ゆっくり過ごした。

 翌朝は奥様の手作りベーグルの朝食の後、小野寺夫妻が自作曲「おかえり!」をデュエットで聴かせてくれた。二人のハーモニーの美しさに涙がでた。

 このハーモニーで、ますますこのペンションが発展することを祈っている。

 出発までの時間に訪れた南大室窯ギャラリーでは、そこの陶芸作家近藤氏とお母様のお二人が、昨晩のコンサートにいらしていたとのことに驚く。陶芸教室の部屋や登り窯も見学させて頂いた。


ガラス張りの林間劇場ナチュラリーに到着


ガラス窓を全開すると、外の階段が座席となり野外劇場になる


演奏中2階から


これが絶品のハンバーグ


マンゴアイス


小野寺夫妻の「おかえり!」を聞き涙ぐむ三上


小野寺夫妻とお別れ


南大室窯の登り窯


南大室窯にあったお雛様


近藤氏のお母様と


南大室窯の向こうにあった大室山