愛知県豊川・八の蔵

　朝はまだ、雨である。しかも時々強く降ってくる中を歩いて数分の豊川稲荷に参る。

　大きな敷地に幾つもの院が、奥には沢山の狐の置物の並ぶ狐塚が。お参りに来た人々の信心が建物や境内に染み込んで聖域は作られて行くのだな。アメリカの教会もそうだ。
　
　店の前や駅前にも踊る狐のオブジェ、狐様様の街である。

　自宅の蔵を改造した素敵なサロンの「八の蔵」は今年で三回目の演奏となる。台風も無事通過して、風は強いが良い天気になってきた。

　音楽教師の奥様の知り合いなのでしょうか、たくさんの音楽好きのお客様は我々の演奏曲のメロディを一緒に口ずさんでくれるのである。


こちらが演奏会場です


この建物は母屋


リハーサル中




最後にオーナー平松一家の皆さんと記念撮影

ツアー出発

　台風が接近するとのニュースの中、豊川市に向けて出発。

　池田聡宅でベース、初めて共演する滝幸一郎宅でドラムを積み込む。各積み込み時には雨が少し止んだりしてくれてラッキー！
　
　雨雲に向かって新東名を3時間走ってホテルに到着、明日は晴れていることを願う。

　明日の八の蔵は、昨年も台風に直撃され日にちを延期して開催した場所なのである。こちらが嵐を呼ぶ男なのか？！

　最近の疑問点「皇居のお堀の水は、なぜ減らないのか？」「飛行機の発明以前に地図を書く方法は？」

日本行き

　もちろん朝4時に目が覚めました。何もする事が無いので、また大浴場に。朝5時を過ぎると起きて来る人が多い。そりゃそうだ、朝早い飛行機に乗る為に、皆さんここに泊まっているのだから。ここではノンビリ遅くまで寝ている人はいないのでした。

　朝6時45分からオープンのカフェで珈琲を1服後、リムジンバスで羽田空港から東西線葛西駅までたった20分、成田空港からだと2回乗り換えて2時間弱はかかる。

日本行き

　今回は貯まったマイルを利用してファーストクラスでの日本行き。

　NYを夜7時発、羽田空港に着いたのは翌日夜9時半である。これなら、JR利用者なら帰宅可能な時間だったが、私は空港国内線ターミナル内のファーストキャビンという簡易ホテルに宿泊する。

　写真では大きめのカプセルホテルという印象だったが、小さめのビジネスホテルという感じでしょうか、全て清潔で簡素、男女別に建物が分かれています。2クラスあって5900円の方が格段に広いです。大浴場もあるし、朝ご飯も目に前にお店がたくさんあります。

　何しろターミナル内ですから。国際線ターミナルまで行けば24時間営業のお店もあります。NYから東京まで充分に眠ったので、また始まった夜を持て余すかな？と懸念しましたが、また眠れたのでした。

Small's

　ヴィレッジにあるジャズのクラブとして有名なSmall'sでの演奏は、ニーナ・シモンやジョー・ウイリアムスなどの共演で名高いベテランのベース、ライル・アトキンスとのデュエット。

　彼は30年前に私の最初のＣＤに参加してくれて以来、ちょくちょくお相手をしてくれてブルーノートでも毎回一緒にやっている。

　ここは若手やベテランが集まりシノギを削る先鋭なライブの店で、オーナーのスパイク氏はピアニスト（これがまた上手なのだ）。

　何を演奏するのか前日に考え込んだのだが、当日はお客さん達はジャズ好きの一般の人々だったので、ライルの確実なサポートで、いつも通りにリラックスして演奏が出来た。ここに出られたのはとても嬉しい。