東京の田舎から

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サマータイム導入を議員立法とかのアホ話

2018-08-08 21:25:38 | 時事問題
 報道によれば、東京五輪の酷暑対策としてサマータイムの導入を、秋の臨時国会で議員立法をすることを自由民主党が検討とのこと。こんなことを言いだした輩はアホである。今年は確かに例年にない酷暑である。しかし、東京オリンピックの開催される年の夏も、今年のような酷暑であるか否かは不明である。しかも東京オリンピックを八月に決定したのは、「放映権料を高く設定できる」との理由から、他のイベントの無い時期として八月に設定されたのである。何のことはない、「アスリートファースト」ではなく、「IOCの金儲けファースト」である。金儲けの都合で、他の大きなイベントが開催されないところに設定したのである。そのために、オリンピックと関係のない社会や庶民、産業界その他も巻き込んで時間をずらすという。

 そもそも時計・時刻というのは、基準である。基本的な基準は簡単に変更してはならない。基準変更の影響は非常に大きいことを判っていない。現在の時刻というものは、単に、時計を見て、「今、何時だ」というような簡単なことばかりではない。我々が考えられない程に、社会で深く複雑に使われている。これを、たかがオリンピックのために、それもIOCの金儲けのために変更するというのである。言いだした連中は、その影響の甚大さを理解していない、否、できないのであろう。

 時刻はコンピュータシステムでは、絶対的に重要なものである。その変更はシステムの変更として費用が発生するのである。また、基準時刻の変更は列車、航空機の運行に対しては当然のこと、身近なパソコンの時刻、各種取引の時刻情報などの全てに影響するのであり、その影響は甚大である。それをオリンピックの競技時間のために変更するという。その結果の重大性を理解していない。万一、時刻の変更で被害を生じた時、これを言いだした輩は責任をとれるのか?
 オリンピックのためであれば、競技の開始時刻を変更すれば良いではないか。アホなことを言うのもいい加減にすべきである。無関係な一般人にとっては甚だ迷惑なことである。
 自由民主党議員のうち、サマータイムを言いだした輩は、社会的に甚大な影響を与える「時刻」という基準の大切さが判っていないアホである。このようなアホは他のことについてもアホであろう。そもそも「この程度のこと」にしか議員立法ができないのか。アホを国政の場に置いてはいけない。