東京の田舎から

日々の雑感や思いを書いています。

不思議なこと

2018-08-12 13:56:40 | 時事問題
今年の夏は例年にない暑さが続いている。青梅では7月23日に東京都観測史上初の40.8℃を記録した。今まで、「青梅が暑い」とは聞いたことがなかった。寧ろ、よく人から言われていた言葉では「青梅は緑が多いから涼しいでしょう?」と、その答えは「そうですね・・都心より3℃位涼しいかと・・・」などと話していたものである。
もしかして・・・観測点が移動でもしたのか?と調べたら、昔から青梅市新町にある東京都畜産試験場の中にあるようである。ここは、畑や林がある場所で、外からみれば鬱蒼とした緑に囲まれている。特別に反射などがある場所ではなさそうである。しいて言えば、数年前に開通した圏央道から500メートルであり、この道路からの反射、排気ガスの影響が考えられる程度であろう。
観測点の移動などの変化がないのであるから、やはり本当に暑くなっているのであろう。

次に不思議なことは、この暑さのことをテレビなどで、「地球温暖化」の結果だと言わなくなったことである。今までは少し荒れた天気があると「地球温暖化のせいだ」と騒いでいた。それが、この異常とも思える暑さなのに何も言わない。何故だろうか?
考えられることは、

1、地球温暖化は嘘であったことに薄々気がついて来た?
 因みに筆者は二酸化炭素原因説による地球温暖化説には懐疑的である。50年前には「氷河期が来る」と騒いでいたのである。何のことはない、「よく判らない」のであろう。筆者は、地球の気候の変動は、宇宙全体の変動によるものであると考えている。そして、過去には、地球の気温はもっと大きく変動していたことも多々あった。今の時点、我々が自身で知っている時間の長さの範囲内では異常に感じても、長い地球の歴史ではもっと大きな変動をしていたことが判っている。地球の歴史で考えれば、決して、今の暑さは異常ではない。今、夏は極端に暑く、冬は極端に寒くなっている。冬になれば記録的な積雪量がある。すなわち、寒暖が極端に振れているのである。そして、ミニ氷河期が近づいているとの説もある。
2、地球温暖化を言うと、結果として、マスコミが喧伝していた温暖化の原因である二酸化炭素の抑制が必要になる。確かに、以前はそのように報道していた。そうであれば、エネルギー需要を賄うためには原子力発電に頼る他はない。
 そして、以前にマスコミが盛んに喧伝していたように「二酸化炭素の排出が温暖化の原因だ」というのであれば、これを抑制して今の生活を維持するには、原子力発電を使うしか方法がない。しかし、これでは、マスコミが作り上げた「原子力発電は怖い」の世論を壊すことになる。したがって、このことは「不都合な真実である」から温暖化について触れなくなったのかもしれない? 因みに反対の世論により、原子力発電を停止しているので、火力発電用の燃料の購入に使う金額が膨大になっている。そして、日本の国富が海外に流出していて、国力は徐々に低下しているのである。日本の多くのマスコミは「反日」であるので、日本の国力の低下は望ましいことなのであろう。このような理由からか? マスコミは何も言わない。原発反対は、国力を低下させるための絶好の材料なのである。
3、エアコンの利用を「躊躇うことなく使ってください」などと報じている。
「命に危険を及ぼす暑さ」と、「エアコンを躊躇することなく使うように」と報じている。しかし、「電力は無制限ではない」。不思議なことに、今、マスコミはこのことを全く言わない。これは、不思議なことである。マスコミが喧伝していた二酸化炭素の抑制には電力使用量を抑制するしかない。しかし、これも全く言わない。「電力は足りている」と思わせて、「原子力発電は必要ない」と思わせたいのであろう。

このように、今年の夏の不思議さは、気温が高いことだけではなく、地球温暖化、二酸化炭素排出抑制の掛け声も「溶けて無くなったが如し」である。これは不思議なことである。

 電気は貯めておけない。需要の動きに対応して発電する必要がある。
 今、イランが核合意に違反していると米国と揉めている。そして米国の制裁に対して、イランはホルムズ海峡の封鎖に言及している。ホルムズ海峡は、日本への原油等の8割を担う輸送路である。もし、ここを封鎖されると、日本は3か月と少ししか持たない。日本の備蓄量は、民間も合せて3か月分である。原油等が入らなければ発電はできなくなる。日本のエネルギー安全保障は、原子力発電が止まっている今、極めて脆弱な状況にある。いつ原油や天然ガス等の輸入が止まり電気が供給されなくなるかも知れない。 大停電となると、照明、冷蔵庫、エアコン、テレビなどの家庭電気製品はすべて利用できなる。そして、水道の供給も途絶えることになる。現在の生活が根底から成り立たなくなる。
 今の生活は、海外から供給されている油に浮いているのである。このことは理解しておく必要があり、これが途絶えるこ可能性のあることは覚悟しておく必要がある。