東京の田舎から

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GSOMIA 失効直前での破棄停止

2019-11-25 18:37:40 | 時事問題

 韓国がGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の失効期限の僅か6時間前に、破棄の停止をしたとのこと。米国からの圧力が功を奏したのであろう。しかし、この件について、韓国の新聞、中央日報日本語版では、「GSOMIA破局回避 米圧力で譲歩し合い『土壇場の延期』」と見出しにあった。これでは、米国の圧力で、日本が譲歩したと読めてしまう。冗談でない。日本は何らの譲歩もしていない。

 そもそも、GSOMIAと日本の輸出管理は関係がない。そうであるから譲歩などはしようがない。また、輸出管理は、日本政府が決めることで、他国と相談することでもなく、韓国に言われてすることではない。ただただ日本が国際的に信頼されていくために、危ない国に対しては、軍事的な戦略物質の輸出を管理するだけである。しかし、韓国と言う国は、どこまでも、日本の輸出管理と、GSOMIAを関連付けようとしている。

 中央日報の記事では、さらに、1月4日に、ASEANで安倍首相と韓国の文在寅が歓談したとして、それが関係改善の一環であったとしている。何のことはない。安倍首相は、不意を突かれて、文在寅にソファーに座らせられて、それを韓国側が待ち構えていて写真に撮られただけである。しかも、安倍首相の同意もなく写真を公開したもので、外交的に甚だ無礼な行為をしているのである。それを「関係改善の兆し」と言ってしまう。この図々しさには呆れるばかりである。

そして、中央日報の記事の締めくくりとして、

 日本が、韓国をホワイト国(グループA)に戻すまでは、「われわれはこの文書(GSOMIA破棄を停止する文書)の効力をいつでも再び発生させる権限を持っている」と強調した」と書き、そして、GSOMIA終了のカードは依然として我々が持つカード」との認識を示したとのことである。

 そうであろうか? これでGSOMIAは1年間は自動延長されているのである。破棄には3か月前までに日本へ通知するのが、条約の内容である。更に言えば、今回は3か月前に破棄を日本に通知している。6時間前に、その停止を言ったからといって、本来は、延長は出来ない筈である。日本が譲歩したと言えば、これを言わずに延長させたことであろう。

 文在寅は、「何時でもGSOMIA破棄の停止文書の効力を停止して、破棄をできると言ったが、またまた、国際条約を破ることを明言したのと同等である。自動延長は1年である。途中破棄はない。こんな国とのGSOMIAは全く意味がない。精々が米国の顔を立てている程度のものである。文在寅は国際条約の内容すら理解していないのである。

 

 そして、これがカードであると考えること自体がアホなのである。GSOMIAの破棄をしようがしまいが、日本は困らない。ただ韓国は、これを破棄すれば、国防上の大穴が生じてしまう。しかも、米韓同盟を破壊するとして、米国から強力な制裁される運命だけが待っているのである。そうなれば、ホワイト国(グループA)どころか、明らかな敵国として、戦略物質の輸出自体がされなくなってしまう。韓国サン、「あなたのカードは、あなたの首を絞めるだけですよ」と言いたい。 

 そして、「文大統領のこの日の決定は韓日関係の破局を防ぎ、関係正常化の道を進むための度量が大きい決定」とし、「韓国政府が誠意を見せただけに、次は日本が輸出規制を撤回するなど肯定的な回答をする番」と話したとのこと。

 これを例え話にすると、

 「結婚してくれなければ、自殺する」叫んでいる輩がいるとする。そこで、「まあまあ、そんなことはしないで」「周りが迷惑だから」と説得したとする。

 すると、「自殺直前に、説得に応じて自殺を止めた」という。そして、「自殺を止めた度量の大きい決定をしたのだから、結婚するのが当然だ」と言っているのと同じである。そんなことをする輩とは、ますます、「結婚などしない」と考えるのが普通であろう。論理も何もないのである。何が「度量の大きい決定」か。真実は米国から脅されて竦み上がったのである。

 この決定のとき、韓国は、日本の外務省に、「文在寅のメンツを立ててくれ」と要求し、外務省・・害務省の中では、顔を立てるための案まで作成されたが、官邸が拒否したとのこと。官邸はよく断ってくれた。

 こんな輩が、韓国をつけ上がらせてしまったのである。まさに害をもたらす害務省・・有害な役に立たない役人が巣くっているのである。 韓国の手口は、勝手に騒いで、そのツケを日本に求めるのである。その手に乗ってやるので、いつまでも、韓国の横暴が止まらないのである。

 元々、日本の輸出管理の問題とGSOMIAは関係がない。ましてや、徴用工判決の意趣返しでもない。徴用工・・真実は、応募工である・・の判決によって、差し押さえ資産の現金化がなされるなど、具体的な被害が生じれば、そのときは、制裁をすると日本は最初から言っているのである。

すなわち、

 徴用工判決⇒輸出管理⇒GSOMIAと勝手に関係付けたのは韓国である。日本は、「関係ない」と最初から説明しているのである。

  しかし、ここで、何故、韓国がここまで執拗に、日本の輸出管理について、管理の緩やかなグループA(元、ホワイト国)に拘るのかというと、輸出管理が厳しいと、戦略物質の横流しができなくなるからである。文在寅政権になってから、行方不明となった戦略物質の量は40トンとか言われている。これが、北朝鮮とかイランとかに不正に輸出されていたとされている。

 このようなことから輸出管理が強化されたもので、韓国は、まず、この説明をして、日本を納得させられなければ、輸出そのものがされなくなるであろう。その説明ができないので、「ああだ」「こうだ」とガキの如く騒ぎ、難癖を付けているのである。

 今回の騒動で、多くの日本国民も、醜悪な韓国について理解したであろう。韓国は敵国である。しかも話が通じない、国際条約すら、破るのは当然と考えている、支離滅裂な国である。そのことを知らしめてくれた効果はあったであろう。

こんな支離滅裂な国との付き合いは、本当に疲れる。一般国民でも疲れるのであるから、担当部署の疲れは想像以上であろう。

 GSOMIAの破棄で、断交まで進んで行かなくて残念であった。



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1 コメント

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Unknown (ヒロシ)
2019-11-27 14:40:41
同感でーす
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