東京の田舎から

日々の雑感や思いを書いています。

熱海市 伊豆山の土石流と太陽光発電所

2021-07-06 16:36:21 | 時事問題

 静岡県熱海市・伊豆山の土石流で甚大な、そして、悲惨な土石流災害が生じたことは多くの報道がなされている。

 そして、新聞等の報道によれば、住民の言として、「伊豆山は頑丈な山で、安全だと思っていた」とあり、今までは、こんなことは無かったのである。

 この土砂災害・・・山津波と表現する方が適切であろう・・・は、どこから始まったのであろうか?

 山の崩壊が始まった場所を Googleマップで見ると、崩壊の始まった場所は、何と、盛り土、それも「産業廃棄物集積場」とあった。これは、Google マップの表示である。しかし、7月6日には、この表示は消えていた。なお、この写真は崩壊前のものである。写真の広い面積の斜面が崩壊した。

 真ん中の土色のダムのような部分が崩壊した場所

 

そして、この埋め立てた傾斜の下には、

・土砂の流出を抑制するための堰堤の設置がないのである。土の急な斜面であれば、当然に土砂は流出する。こんな当たり前の対策がされていなかった。下に下部の拡大写真を示す。

土のダム? 下部拡大 土砂流出のための堰堤がない

 

 谷筋であるから元々は小川があった場所であろう。水の流れ道を土砂で塞げは、途中から水が噴き出すことは当然である。そして、水抜きの設備も、少なくとも写真からは確認できない。そして、下には(右端)は、土砂流出を防ぐ擁壁もない。まさに小川に土・・・産業廃棄物を積んでいるのと同じである。

 その結果、少しばかり多い雨で、この盛り土は崩壊して、次の写真にあるように、崖の途中から水か噴き出しているのである。なお、この写真は、YouTube「闇のクマさん世界のネットニュース」【静岡・熱海 土石流はなぜ起きた!?】 から引用したものである。

崩壊した途中から水が噴き出している

加えて、

・盛り土の上は広い範囲で樹木はない。

 左側に、盛り土の部分と、茶色に樹木がはげている部分がいかに広大かは、右にある人家の大きさと比べれば判る。こんなに森林を伐採しているのである。この写真は崩壊前のものであるが、現在は、ここに太陽光発電のパネルが並べられている。ここに降った雨が、工事用の道路を伝って、土盛りの上部に達して、崩壊を招いたと考えるべきであろう。

 森林を伐採して太陽光発電所を設置すれば、森の保水力は失われてしまう。

 今回の災害は、森林を破壊し、杜撰な土留もしない盛り土が原因であろう。自然災害ではなく人災であると考えるのが適当なように思う。

 

 なお、熱海・伊豆山の太陽光発電所は韓国系の企業のものとのことである。静岡県は、不思議なことに、何故か? 韓国系の太陽光発電所が多い。韓国では杜撰な工事で、橋が落ちたとか、ビルが突然崩壊したとかの事故が多い国である。こんな韓国の杜撰工事を日本に持ち込まれては迷惑である。

 森林を破壊して、「環境に良い」太陽光発電である。その結果、土石流の被害である。

 日本は平坦な土地が少ない。太陽光発電は面積と発電量が相関するものである。そこで、森林を伐採して、山を崩し、その土で谷を埋めて、平坦な土地を作り、太陽光パネルを並べるという、環境破壊を行う発電である。こんな自然破壊をしておいて、何故、「太陽光発電は環境に優しい」と言えるのであろうか?

 被害に遭われた方にお悔やみを申し上げ、また、見舞いを申し上げ、また、捜索に尽力している自衛隊、消防、警察、その他の関係者に敬意を表するところである。

【了】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿