おじさんとおばさんのつぶやき出張所

2002年から「おじさんとおばさんのつぶやき」というHPで書いていた記事をこちらのブログで書いていきます。

試験会場の座席はきちんと考えて決めているのだろうか

2021年02月28日 15時23分52秒 | つぶやき
2021年2月28日


国立大学の2次試験も終了しましたが、毎年共通一次(大学共通1次学力試験大学)が近づくと試験会場の映像などがニュースで見られました。

今年はセンター試験(大学入試センター試験)と改称されましたが同じような様子が報道されていました。


NHKのテレビニュース 21年1月5日17時13分


朝日新聞1面 2021年1月17日

それを見ていていつも疑問に感じることがあります。この写真を見ると机は5人がけのように思います。それなのに学生は両端に座っています、どうしてでしょうか。

これは会場の担当者が試験用紙を配ったり回収したりするのに都合よくするためでしょうか。通路を歩きながら容易に配布・回収が行える位置ですから。

もし一人分でも中に入っていたら通路から離れます。試験用紙を置くのに手を伸ばさなければいけません。当然回収するときも同じです。長机の両側だけを使えばその必要はなくなります。

これなら通路を歩きながら無理な姿勢をとることなく置いていけます。立ち止まる必要もないかもしれません。そのように思ってしまうことが、意外と事実かもしれませんね。

変な勘ぐりをしましたが、素直に考えるとカンニング防止のためでしょうか。間隔なしに座っていれば隣の答案用紙が視野に入ります。横目でチラッと見るだけでも答えが読めるかもしれません。

5人掛けの両端に座らせると二人の距離は3人分の間隔です。結構広いですね。これなら答案用紙は見づらくなります。見ようとすると横目ではなく、顔の角度も変えないといけないでしょう。でも机の、右端に座る人と右隣の机の左端に座る人の距離は通路の間隔だけです。かなり近いですね。

もう少し分かりやすく見てみましょう。まず図1で説明します。一人分の幅を1とします。AとB(同じ机の両端)二人の間隔は3になります。写真で見ると通路の幅は一人分の幅と同じくらいなので、BとC(通路の両側)の間隔は1になります。AとBの間隔とBとCの間隔を比率にすると3:1になります。なにか気がつきますよね。

図1


図2で見てみましょう。これなら両隣(AとB、BとCのどちらも)との間隔がどちらも2:2になります。どうでしょうか こちら の方が自然だと思いませんか。

図2


カンニング対策だけでなく、コロナの感染対策の面からも図1の座り方は問題があると思います。

コロナ対策だと思いますが、今年は図3のような配置も見かけました。

図3


単純に従来通りではなく、きちんと考えての配置でしょう。コロナ対策としてはこちらの方が良いだろうと思います。でも真ん前の席の答案用紙は見えませんが、斜め前だと見えそうですね。


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