おかもろぐ(再)

趣味のブログ

<< ようこそ! >>

主な記事のインデックス
ゲーム関連
ゲームクエスト投稿文
クラシックCD紹介
旅行記
日野日出志作品紹介
   

ドラゴンスレイヤーI

2018-03-12 22:54:13 | ゲーム
 前回『ドラゴンスレイヤー外伝』の記事を書きましたが、その後どうしてもまた初代をプレイしたくなり、980円+消費税で買ってきました。そして次の日に一気にクリアしてしまいました。



 『ハイドライド・スペシャル』の記事でも書いたように、1984年に8bitPCゲーム界にARPGがほぼ同時に3作発売されたうちのひとつが初代『ドラゴンスレイヤー』です。そして外伝の記事でも書いたように、非常に抽象的かつシュール、面クリア型、高いパズル性、ドラマ性皆無、などの特徴があります。ゲームボーイへの移植にあたっては、見た目のシュールさがいくらか低下したようですね。



 上の写真はゲームスタート直後。最初の目的は剣を拾うこと。リングを使って迷宮を突破して右上の剣を取るか、十字架で身を守りながら敵地の中で探すか。左にあるのはプレイヤーの家で、体力回復やパワーアップが可能。



 スタート直後の下の方には、敵モンスター群。十字架は敵の通行を禁止するアイテム。持ち歩くこともできますが、お互いに攻撃が不可能に。コインを拾って家に持ち帰ると体力アップ。宝箱にはアイテムが入っていますが、どこからか鍵を拾ってこなければなりません。

 このドラスレのPC版のパッケージには「前代未聞麻薬的爽快遊戯」というアオリ文句が書かれていました。今のご時世なら「麻薬的はいかんだろう」となりそうですが、確かに病みつきになるような中毒性があります。

 その中毒性の正体は、「プレイヤーが自分でテクニックを発掘し、それを応用できること」だと思われます。このゲームには厳格なルールが設定されていて、それに従って画面の外側も含めた全てが動作しています。そのゲームのルールに加えてプレイヤー自身がテクニックによる新たなルールを世界に加えることができるのです。プレイヤーの意思によってゲームフィールドを支配できるような感覚があるのです。もちろんうまくいかずに逃げ回りプレイになることもあるのですが、それでも地形やアイテムのちょっとした配置で逆転が可能だったりするのです。



 部屋いっぱいの宝箱を開けると画面中アイテムであふれます。ダイヤ型のパワーストーンを家に持ち帰ると攻撃力上昇。家が遠いと往復に大変なので、家を押して引っ越してきました。ゲームの中盤は攻撃力と経験値(防御力なども兼ねる)を上げることが目的。



 マップを表示させる魔法を使うこともできます。マップの左右はつながっていますが、一段ずれています。ここに見えている範囲は全体の2/3くらいでしょうか。



 攻撃力50万、経験値3万(斜め移動可能)のパラメータで十分にクリア可能。いよいよ終盤になります。



 最終ボスの三つ首ドラゴン。周囲の4つの宝箱には王冠が入っています。真正面から戦うと黒焦げにされてしまいます。そして周囲の十字架は私が配置したもので、こうしておくとドラゴンを倒した後に非常に楽なのです。もっとも、ドラゴン撃破後のプレイヤーへの試練はそれだけではありませんが……。



 そして王冠を4つ家に持ち帰るとクリアです! ゲームボーイ版はこの後PHASE2がスタートします。より困難でトリッキーなステージが待っています。

 私が持っていたドラスレはX1版で、カセットテープ2本組でした。各PHASEをクリアするとカセットテープから次のマップを読み込んでいました。全部で20面ほどあったかと思いますが、確か全部はクリアしていなかったような気がします。どこかのPHASEではパワーストーンが足りずに、体力が30〜40万もあるドラゴンの頭に対してわずか10ずつのダメージを与えて倒した覚えがあります。宝箱から確実にパワーストーンを出す方法があるのですが、当時は気づきませんでした。また、ドラゴンの胴体はプレイヤーがどんなに強くなっても10ずつのダメージしか与えることができないのですが、ひたすら攻撃して倒したこともありました。



 ゲームボーイ版はPHASE2をクリアするとゲーム終了。半日かけて通しでクリアしました。ちなみにゲーム中の音楽はドヴォルザークのスラブ舞曲(主に第7番)で、なんともトボケた味があります。

 というわけで、プレイヤーの意図がダイレクトにゲームフィールドに反映される感覚を久しぶりに味わうことができました。また、厳密なルールの裏側にあるのが「リソース管理の重要性」であり、考えなしにプレイするとすぐに行き詰まってしまいます。この緊張感も不可欠です。これら「ルール」と「リソース管理」を突き詰めて大ヒットしたのがドラゴンスレイヤーII『ザナドゥ』なのですが、現在の私の環境への移植がなくて残念。『ファザナドゥ』で我慢するか……。