真野教室から川合です。
写真の風景は、
横一列になって一斉射撃(雪玉で)する生徒たち。
あとわずかで県立入試ですね。
最後の送り出しに下記の檄文を捧げます。
出立(しゅったつ)に臨み、貴君らに與う(あたう)一陣の檄(げき)
構え半ばにして出陣の日を迎え、
焦燥(しょうそう)抑える(おさえる)こと能わず(あたわず)、
されど、いかなる時も満願(まんがん)の充足なるものは無し。
いかなる時も満貫(まんがん)の知恵なるものは無し。
人、常に構え半ばにして陣に向かう。
勝敗は、陣に入りて(いりて)、のち陣を解くまでの、貴君らが心一つによる。
その気組み(きぐみ)、たとえて曰く(いわく)「凛(りん)」の一字なり。
朝(あした)、鏡に向かいて自らに問え、
「凛たるか」
おのが心の問いに対し、倍する声で答えよ、
「凛たる」と。
車中、構内、皆等しく駿才に見えたれば、
自らに問え、「凛たるか」
倍する声で答えよ、「凛たる」と。
試験に臨みて心乱れ、心中(しんちゅう)蒼白(そうはく)に覚えれば、
自らに問え、「凛たるか」
速やか(すみやか)に答えよ、「凛たる」と
口一文字(くちいちもんじ)に結び、まなじりを決して、
しかも心に春を持て。
凛たる者に、果報(かほう)来たらぬためし無し。
いざ立て。君の背に、重ねて問う、「凛たるか」
もって、貴君らが出陣の手向け(たむけ)とす。