道は それに従ってゆく道ではなくして 行うことによって生じてくる道でなければならない 向かわんと擬すれば即ちそむく 本当の道は それに向かうものでなくして かえって それが自在にはたらいて 自ずから道になるようなものでなければならない 茶道というものは 生活一般の道の意味を持ってこなくてはならないのである 以上 「茶道の哲学」久松真一(講談社学術文庫) P222~P226からの抜粋です