無会派 大竹功一の独り言

福島第一原発から約80キロの白河市在住。市議会議員7期目。
老病傷保護犬猫たちと暮らしています。

文科省と米国エネルギー省、白河市役所と白河市民、それぞれの温度差

2011年06月02日 20時45分20秒 | 福島原発事故 放射能汚染
 今日は全員協議会。午前中は役所でした。

 午後、昨日の放射線汚染マップ(ブログに載せた県の放射線汚染マップ)についての詳細な情報を聞くため、県南地方振興局に行き、担当者と話をしました。




 これはGPS(衛星)が調べたものだということで、詳細な場所はわからないということでしたが、市役所でもらった「白河市暮らしのガイドブック」にある地図と比べると、大信地域、旗宿の一部、白坂の一部のようです。
 早速、白坂へ向かいました。先日、コメントで高放射線の情報をいただいた場所と合致します。数か所測定しましたが、雨と強風で断念。最高値2.2程度でした。平均すると、1.5~1.8程度(地面)。この程度の数値であれば、色分けされていない地域でも測定されています。市内各地を測定している間に、高い数値に慣れてしまい、2マイクロシーベルトでは驚かなくなっているようです。悲しい慣れです。

 測定を断念した頃に、議会事務局から電話が来ました。TBSテレビの取材班から私へ電話が入ったということです。その後、局の方とお話しました。TBSでは、「年間被曝量1ミリシーベルト」の問題で番組を制作しているそうです。校庭の土のことなどお話させていただきました。都会の方々は、子どもだけでなく大人にとっても20ミリシーベルトはあり得ないと考えているように感じました。私も同じ意見です。しかし、市民全部ということではありません。国の方針を信じる人も多くいます。この問題は、ネットを利用する若い人たちの間で疑問が広がっているように思います。市民の間にも温度差があります。市役所と市民の間にも温度差を感じます。

 
 さて、嘘の多い日本の情報より、ドイツ気象庁や米国エネルギー省の発表を信頼する日本人が増えているそうです。コロコロ変わる政府発表に苛立つのは私だけではないようです。

 米国エネルギー省は、5月13日に東京から仙台までの東北新幹線各駅での放射線数値を発表したようです。米国エネルギー省HP

 那須塩原から0.4を超える数値となっています。那須塩原0.46、新白河0.40、郡山0.52、福島0.44

 私たちには見慣れた数値です。白河市にも「0.6位なら大丈夫なんでしょう?(白河市の発表は毎時0.6前後)」と言う人がいます。「国が大丈夫と言うんだから大丈夫」という考え方です。
 しかし、米国エネルギー省の考えは違うようです。毎時0.32マイクロシーベルト以上は、健康にリスクがあると考えられているようです。ということは、東北新幹線は危険だという意味での発表でしょうか。

 以前は、0.05マイクロシーベルト程度の放射線(白河で)だったのが、今は場所によっては1.0(地面はもっと高い場所もある)もあるのです。これを「安全」と言う国を信用できますか?


 国は、福島県民の内部被ばくを極力減らす努力をする必要があります。マスクとミネラルウォーターを県民に支給する必要があります。食事について適切なアドバイスも必要です。
 また、各家庭に一台放射線測定器を配布し、家庭内での被ばく量がわかるようにする必要があります。

 内部被ばくは、外部被ばくの5倍という学者もいるようです。自分の住む場所での被ばく量を知ることは大切なことです。当然の権利です。福島県民は忍耐強いが、もう十分に耐えました。小さな命を守るためにも、我慢は終わりにしましょう!

 

 
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消えた放射線測定器4万個の行方

2011年06月01日 21時51分26秒 | 福島原発事故 放射能汚染
現在、白河市役所には2個の放射線測定器があり、一台は国から借りたもの、一台は市が購入したものだということです。国から借りた測定器は4月下旬に届き、購入した1台は5月中旬に届いたと聞いています。それまでは、市役所には一台もなく、県に問い合わせても「ない」という状況でした。

 5月19日の厚生労働委員会の動画を見ました。社民党の福島瑞穂議員が外国から日本へ贈与された放射線測定器約4万個の行方を追及しています。多くの放射線測定器が成田の倉庫に放置されていたようです。


厚生労働委員会「海外からの放射線線量計の行方」2011.05.19-1


 その後、「外国からの放射線測定器の受け入れ状況一覧」が発表されたようです。福島に必要だった放射線測定器が成田の倉庫に放置されていたとは・・・この国は何を考えているんでしょうか。放射線数値を知られたくないのでしょうか。これは、もっともっと測定して歩かなければならないようです。

 本日、県南地方振興局に行くと入り口に放射線数値を書いた紙がありました。




 文科省が発表したものと同じような地図です。





 白河市の一部は、放射線数値1.0~2.0(マイクロシーベルト)の色になっています。





 大信地区の一部と旧白河市の一部のようです。








 年間1ミリシーベルト以下の被曝にするためには、単純に計算しても毎時0.114マイクロシーベルト以下にする必要があります。以前はもっと低かったのです。これだけの放射能をまき散らされて「安全」だと言われて黙っている必要はありません。補償を支払えない、支払いたくない、少しでも問題を先送りしたい・・・消えたガイガーカウンターの行方同様、この国の不誠実さを感じます。



 
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