人生をひらく東洋思想からの伝言

様々な東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら一緒に人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第94回「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」(吉田松陰)

2023年07月10日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】 

第94回 

「身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」(吉田松陰)

(私の身がたとえ武蔵の地で朽ちてしまったとしても、大和魂だけはこの世に留めておきたい。)



吉田松陰先生は、天保元年(1830年)8月4日に生まれ、

安政6年(1859年)10月27日、江戸伝馬町の獄で処刑され、29年2ヵ月の生涯を閉じました。

今回ご紹介させていただくのは、松陰先生の遺書となった

『留魂録(りゅうこんろく)』の書き出しの歌であります。


松陰先生が 生きた時代背景は、激動の時代を生きていました。

欧米列強が日本の植民地化を企図し、武力をもって迫っていました。

このような状況下で、徳川幕府は なす術もなく権威を失墜し、

国内は対立抗争が激化し、日本全体が混乱の中で揺れていました。

そのような中で、松陰先生は当時の全国の若い志士の心と魂に火をつけ、

新しい時代を切り拓く流れを生み出していきました。


今の時代は、敗戦後の教育によって、本来持っている日本人としての大和魂は、

かなり失われていきました。様々な状況においても絶望的な状況だからこそ、

新たな可能性も沢山立ち上がっているようにも感じます。

本来の日本人が持っている大和魂としての底力、そしてその在り方を思い出して

発揮していく時が来たようにも感じます。

皆さんで、ともに力を発揮し、ともに支え合いながらこの困難な状況を乗り越えていきましょう。

 

参考文献
『吉田松陰一日一言』川口雅昭編  致知出版社

 

 


広隆寺 弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)

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