【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第95回
「自彊不息(じきょうやまず)」(易経)
「天行は健なり。君子もって自彊して息まず。(乾為天)」
(てんこうはけんなり。くんしもってじきょうしてやまず。)
という易経の有名な一節からになります。
天の働きは、健やかで一日も止むことはありません。
常に宇宙は動き続けています。
それにならって、「自彊(じきょう)して息(や)まず。」、
いわゆる自らが強く励み、努めて止まないことが大事だと言っています。
先人は、宇宙の働きや動きに対して、自分自身を戒め、
自分自身がその働きに対してどのような在り方をしていけばいいかを
真剣に考えていたと感じられます。
その宇宙のリズムに対して、共鳴しながらいきていくことがとても大切だと感じます。
この言葉を真摯に受け留めて、この言葉を噛みしめて生きていきたいと思います。
参考文献
『易経一日一言』竹村亞希子著 致知出版社