【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第160回
『感動』(安岡正篤)
東洋思想の研究者であり、国民的教育者として知られた安岡正篤先生。
政財界のリーダーたちの精神的支柱として活躍された先生の言葉には、
深い洞察が潜んでいます。
今回、ご紹介する言葉はとてもシンプルですが、
その奥深い意味合いを感じてみましょう。
「無感動な人間ほどつまらないものはない。
よく世間で、あいつは熱がないとか、いっこうに張り合いがないと
電気が伝わらないような人間は、実際つまらない。
人間の進歩というもは、感動から始まる。偉大な発明、発見でも、
あるいは悟りでもそうです。みんな感動がないといけない。」
感動することで、私たちは創造性を発揮し、新しい発見をし、
進歩していくのでしょう。
では、私たちはどのように日々の生活で「感動する心」を磨いていけばよいのでしょうか。
- 身の回りの小さな喜びに気づく
- 新しい経験や学びや出会いに積極的に取り組む
- 芸術や自然に触れる機会を増やす
- 自分が本当に楽しいと思うことに時間を使うことを優先する
自分が心から感動したものこそ、他者に真に伝わるものです。
まず自分自身が感動する感性を磨いていきたいと思いま
そうすることで、少しでも東洋思想の深さと楽しさを多く
お伝えできれば嬉しいです。
参考図書
『安岡正篤一日一言』 安岡正泰監修 致知出版社
大國魂神社