【人生を開く東洋思想からの伝言】
第114回
『霜を履(ふ)みて、堅氷(けんぴょう)至る。』(易経)
これは、昔から悪習に親しむことの怖さを教えている格言にもなり
ちょうど、晩秋の早朝など庭先に出ると薄っすらと霜が降りている
今は、わずかな霜がこれから数ケ月経つと、厚い氷になり、
気づい
これが、「霜を履みて、堅氷至る」ということになります。
企業の不祥事や犯罪は、たいていはこの「霜を履む」ことから始ま
最初はいけないことだと感じていても、
些細なことで「このくらい
それが、落とし穴であり、地獄への始まりです。
だんだんと、悪習に慣れ親しんでいくと、やがて厚みが増し、
取り
恐ろしいのは、最初はいけないことだと認識があっても、
慣れてい
善悪の判断がつかなく
それゆえ、最初の霜の段階で対策を練るか、そのような環境を最初
企業内でも、教育でも、家庭でもすべて
東洋思想は、このように人間の弱さや、心の隙間に魔が入る恐ろし
自然に例えて分かりやすく伝えてくれています。
もちろん、誰にで
身を引き締めていつも意識して、おきたいもの
参考資料
『易経一日一言』竹村亞希子著 致知出版社