【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第158回
『窮するもまた楽しみ、通ずるもまた楽しむ』(荘子)
こちらも荘子の名言で、私も好きな言葉のひとつです。
前後の文章も含めて、ご紹介致しますと、
「古(いにしえ)の道を得(う)る者は、窮するもまた楽しみ、
通ずるもまた楽しむ。楽しむところは、窮通(きゅうつう)にあら
「窮」とは、逆境。「通」とは、順境。
人生の達人は、逆境であろうと、そのようなことにもとらわれずに人生を楽しむことができる。
逆境だから楽しめない、順境だから楽
どんな状況においても、目の前の現状を受け入れて、
その状況を楽しめるようになれるのが達人への第一歩につながるかもしれませ
楽しむということを中心に、2週連続書いていましたが、
昔からこのような言葉があるくらいですから、
その状況によって昔の人達も振り回されてきたのかなと感じることもあります。
だからこそ、平常心、不動心、もしくは様々な状況におい
それをすべて受け入れていく在り方、覚悟などが問われるようにも
少しでもそうでいられるように、この言葉を日々心に留めて生きたいと思っています。
参考図書
『荘子の人間学』守屋洋著 日経BP社
高尾山にて
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