松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★元気が出る政策法務(藤沢市)

2012-11-16 | 2.講演会・研修会
 藤沢市の政策法務研修に参加した。意外なことに、藤沢市で政策法務研修は初めての試みらしい。確かに、タイトルにも特別研修と書いてあった。その初陣を私が担当した。
 担当のTさんによると、講義内容は法制執務的なことをやると思ったらしい。何度も言っているが、法制執務も大事であるが、まずは、何をしたいのか、あるいはやりたいことの中身を固めるのが先である。条文をつくることも大事であるが、政策法務は、まさに政策を実現するための法務だからである。 
 対象が入庁3年目と6年目の若手であること、しかも男性中心であったので、調子が出るまで、しばらく時間がかかってしまった。女子大生活がすっかりに身についたためだろうか(女子職員のなかに、娘のような職員もいて、元気が出た)。
 若手は、やはりワークショップになると、途端に元気が出る。とくに、プレゼンテーションがうまいのには驚いた。きっと、学生時代から鍛えられているのだろう。
 研修のまとめで、Tさんのコメントは嬉しかった。元気が出たというのである。たしかに、自治全般が守りに入り、窮屈な自治になっているが、それだけでは、まちは、どんどんじり貧になる。そうしたなかで、元気を出す・励ます地方自治が重要になっていると思う。
 政策法務についても、今もそんな状況で、当初のダイナミズムを失っている。自治体法務研究会などをみても、法規担当の連絡会のようになってしまった。霞が関法務を乗り越えるぞという勢いが希薄になったように感じる。どうすれば、再び活発化するのか、うまく答えは出せないけれども、自治の最前線の生の声を体感して、それを仕事で実践していくしかないのであろう。それには、これまでの既存ルールに当てはめて、「ダメ」から入るのではなく、「何かおもしろいことがあるのでは」といったプラス思考で、前向きに取り組んでいくことなのだろう。
 藤沢は、通勤途上のまちである。大学(相模大野)へは、三浦半島から、上大岡乗り換えで、湘南台経由で行くことが多い。暗い地下鉄に乗るというデメリットもあるが、電車内で仕事がはかどるというメリットもある。湘南海岸といえば、最近では茅ヶ崎が売り出しているが、ルーツは藤沢だろう。湘南海岸の原点である鵠沼海岸には、義理の兄が住んでいて、よく子どもたちを連れていった(今は津波が心配な地区になった)。はるか大学時代は、女子大との合ハイ(=合同ハイキング)で、江の島には、よく行った。そこで、一緒にバレーボールをやるのである。合コンがなかった時代の出会いの手段だった。
 藤沢は、豊かなまちなので、その分、待ちの姿勢が残っているが、これからはどんどん厳しくなる。観光でも自治でも、大いに前に出て、奮闘してもらいたい。
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