松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★政策形成研修(神奈川県)

2018-09-11 | 2.講演会・研修会
 県職員を対象とする政策形成研修である。150名くらいの参加である。

 研修でも話したが、県職員と一緒に仕事をしたのは、都市計画の企画調査にいたときである。すごく緻密な仕事をするものだと感心したことを覚えている(県から見ると、指定都市の職員は、なんと強引な仕事ぶりなのだと驚いたそうだ)。日本は二層制を採用するが、そうか、両者が相まって、ちょうどいいところに落ち着くのかと腑に落ちた。

 したがって、体験的に県職員の肌感覚は分からないので、私の話は、「話半分で、参考になりそうなところをうまくすくってほしい」という前提で、横浜市における体験をベースに、政策形成の真髄を話すことになった。

 特に強調したのは、協働時代の政策形成についてである。県という立場は、県民というのがやや抽象的なので、難しいと思うが、自治体である以上、協働を踏まえての政策形成になる。何よりも、もはや従前の行政処分的な行政執行では、カバーできるのは、ほんの少しである。県という立場からは、市町村の協働とは、内容や手法が違ってくるように思うが、その意味では、県としての協働論を構築する必要があるのかもしれない。

 もうひとつ、現行の二層制に基づく役割分担も、変容を免れないだろう。奈良モデルであるが、神奈川県の場合、県西部は、市町村と県が、一体となって総がかりで、住民サービスをするという試みもあっていいと思う。一昨年の本郷台における研修の成果であるが、そんな話もした(唐突でよくわからなかったのかもしれない)。

 最後に質問コーナーを作ったが、4、5問出たと思う。若い職員からの質問で、やはり若い人は、いいと思う。

  
 
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