松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆自治基本条例・未来協議会(逗子市)

2018-02-10 | 1.研究活動

逗子市の自治基本条例を考える未来協議会(市民会議)があった。最後から、2回目ということで、50人位の参加者があった。

今回のテーマは前文で、前文たたき台作成チームが、その作った前文を発表した。とてもいい発表だった。

 とくに感心したのは、出来上がるプロセスを丁寧に紹介した点である。その手順をパワーポイントで説明した。

 それによると、まず4,5人のメンバーが、それぞれ、たたき台を書いた。それをぶつけ合って、共通事項や論点になるところを整理した。浮かび上がった論点について、メンバーの一人ひとりが、どのように考え、案を出す。それをぶつけ合って、妥協し、ひとつのものにまとめていった。そのプロセスを丁寧に説明するものだった。

 当初は、結論部分を示しましょうというのが、事務局の提案だったようだが、それに対して、市民のほうから、それではだめだということになって、上記のようなプロセスを示すことにしたそうだ。

 今日の行政では、結論だけでなく、プロセスが重要視される。一般的に言って、行政の決定は、基本的に妥当なものになるが、そこに至ったプロセスの説明が不十分なために、いらぬトラブルになっている場合がある。

 もちろん、行政にだって言い分はあるだろう。いくら情報を出しても、市民は見ておらず、いよいよになったときに、「知らなかった、行政は説明せずに押し付ける」と批判される。ちゃんと読めよと、言い返したいが、「ちゃんと読めるように情報を出せ」などと、反論されてしまう。途中で情報を出すと、「市は方針も決まっていないのに出してきた。無責任だ」と批判される。だからきちんと詰めたうえで出すと、今度は「いきなり出してきた」になる。こういったこともあるのでやりにくいが、やはり丁寧なプロセス説明をするのが基本になるのだろう。

 この市民会議は、あと1回。その後の展開は、今後の検討であるが、長い付き合いになりそうな気がする。

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