松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆ポピュリズムのいなし方・憲法記念日が過ぎて(三浦半島)

2018-05-06 | 1.研究活動

 

 次の時代の地方自治の最大の問題は、ポピュリズムである。

 ポピュリズムのもともとの意味は、ナショナリズムに対応するもので、きわめて民主的なものであるが、今日では、キーワードでいえば、無責任、付和雷同、口だけ、迎合など、民主的とは正反対の意味で受け取られている。

 特に、国レベルでは、ひどい。森友学園などは、地方レベルにおける判断ミスにすぎないことが、もう一年以上も、国会の主たる話題になっている。第7艦隊がいる三浦半島に住んでいる立場としては、北朝鮮のミサイルは、私達の命に関わり、リアリティがあるが、こうした中で、私達はどうしたらいいのか、私達が納得できるように、私達の代表者は、きちんと議論をしてもらいたい。国民をあげて、北朝鮮のミサイルに危機に、どう立ち向かおうか、真剣に議論している国の姿は、それだけで抑止力になるだろう。国会議員もマスコミも、しっかりしてほしいと切に思う。

 安倍さんに対する評価はひと様々だと思うし、私も意見があるが、少なくとも私達のリーダーとして選ばれたのである。決まった以上、それを支え、できる範囲でバックアップするのが、私達の役割である。同時に、総理大臣も、もう少ししっかりしてほしいと思う。森友問題では、「たしかに、連れ合いはちょっと不注意だった。昨日は、夫婦で、今後、大いに気をつけようと、ゆっくりと話し合った。忙しい中、お互いゆっくり話す時間もなかったが、久しぶりに、夫婦水入らずで話した」くらい言えば、それで話は終わりなのに、真正面から、「少しでも関わっていたらやめる」などというものだから、文書の偽造や自殺者まで出て、多くの人生を狂わせてしまった。

 世の中、正義か悪か、白か黒かの二項対立、単純思考に溢れている。本当に不思議でならない。会社で仕事をし、社会で暮せば、白と黒の間に広大なグレイの領域が広がり、その中で、みな苦闘してきた。そんな体験を思い出せば、話は、そんな単純ではないことはすぐにわかるのに、いい親父がむしろ、単純思考になる。これがポピュリズムの時代ということなのだろうが、何度も二項対立を止揚してきた経験や、軽くいなす融通無碍な体験を忘れてしまったようだ。 

 ただ、それを個人の自覚や努力ではなく、地方自治において、ポピュリズムを乗り越える制度や仕組みとして考えるのが私の仕事だと思う。人生いろいろ、いろんな事があり、い一直線にはすすまいが、がんばろう。

 5月4日は、マロンが12歳になった。部屋をかたずけていたら、15年前のプリクラが出てきた。

 

 

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