松下啓一 自治・政策・まちづくり

【連絡先】seisakumatsu@gmail.com 又は seisaku_matsu@hotmail.com

☆学生も行く・自治基本条例づくり(戸田市)

2012-08-31 | 1.研究活動
 自治基本条例の職員ワーキング会議に出席した。
 私は、自治基本条例づくりのお手伝いを頼まれることがあるが、たくさんやっているように見えるが、実は、そんなに多くはない。米子市は、4年にわたる条例づくりが、この前ようやく終わった。新城市は、何年になるのだろうか。ようやく第3コーナーの途中というところだろうか。その分、私の出番はぐっと減っている。焼津市が、これからが佳境なのだろう。そしてこの戸田市がようやく動き始めたところといった感じである(講演会は別)。
 私のところに、相談に来る自治体は決まっていて、それは市民を巻き込んで、本格的にやろうという自治体である。私の自治基本条例づくりは、単に条例をつくるのではなく、自治の文化をつくることと考えているため、どうしても本格的になるからである。つまり、ここで大きく変えないと、持続可能なまちにならないと考える自治体が、もっぱら相談に来るのだと思う。机上でつくろうと考えている自治体は、松下にうかつに声をかけると、手間がかかって仕方がないと思うのだろうか。
 この日の会議は、プロジェクトメンバーが、課題を決めて、関係者のヒアリングし、条例の要素を抽出したので、その発表会となった。メンバーの周りをギャラリーが取り囲み、問題意識や成果を共有しようという目論見である。
 意見交換のなかで、要求や文句ではなく、市民間できちんと議論できる方法について、何かヒントがないかという話がでた。
 いくつかあるだろうが、若い人の参加も、コツのひとつだと思う。体験では、若い人が入ると、まちの人たちは俄然元気になる。どんどん建設的な意見を言うようになる。
 考えてみれば、自治基本条例づくりに関連して、学生たちも大挙して、まちを訪れている。
 米子へは、この4年間で、100人近くの学生が、行っているだろう。バスで行ったこともあった(何時間乗ったのだろう)。幸い、宿は、皆生温泉の菊乃家さんが、ご配慮してくれたが、考えてみれば学生のうちから、ここに泊まるというのはなんと贅沢なことなのことだろう(ここは美人若女将姉妹が有名。この春、連れ合いと泊まりに行ったが、最近、妹さんが東京から戻り、若女将②でデビューした。お会いしたが、本当にきれい。もう一人、末の妹さんもいるが、3人揃ったらどうなってしまうのだろう)。
 新城へも、学生たちも延べで70人から80人は行っているだろう。湯谷温泉(いつも泊まるのは湯谷観光ホテル泉山閣。川沿いのお風呂がいい)や赤引温泉(ここは一軒宿。イノシシ鍋が有名)に泊まった。そのご縁で、昨年から、11月3日の文化祭にも出店し、新城の特産物をPRする良い機会となった。最近では、別のプロジェクト(新城茶のPR)も動き始めている(ここの目玉は市長さんとの握手会)。
 焼津市へは、昨年、バスを仕立てて行った。今年も、9月には、2週間連続して行くことになる。9月23日のほうは、うおコレ(魚河岸シャツのファッションショー)に、松下ゼミ生が出演して、おそらくサガジョ旋風を巻き起こすことになるだろう。11月の文化祭にも出店するので、大いに焼津のまちづくりを支援することができるだろう。
 このように自治基本条例を機縁に、その周辺が大きく広がるのが、私の条例づくりの特徴である。なぜならば、自治基本条例は自治の文化づくりだからである。その分、私の負担は大変であるが、学生たちの教育にもなり、地域が元気になるお手伝いにもなるので、引き受けている(なお、いずれの自治基本条例づくりも、ファシリテーの今井邦人さんが、手伝ってくれている。今井さんは、多摩市の自治基本条例からやっているというツワモノで、今井さんの協力がなければ、私ひとりでは、とてもできない)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ☆私的自治と自治体(本郷台) | トップ | ★活力あふれる魅力的な地域社... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

1.研究活動」カテゴリの最新記事