松下啓一 自治・政策・まちづくり

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★法令実務研修(市町村アカデミー)

2011-05-11 | 2.講演会・研修会
 今年度、初めての市町村アカデミーとなった。
 今日は法令実務研修で、法制担当者向けの研修である。私の担当部分は、条例立案であるが、私に与えられた時間は、朝から夕方までの1日だけなので、政策法務の背景は省略し、条例制定チェックリストのうちから、「法律の範囲内」と立法事実をやった。それでも、立法事実は駆け足になってしまった。
 法律の範囲内では、徳島市公安条例判決を素材に、アイディアをたくさん出してもらうが、今回、出た具体例にはなかなか的を得ているものがあった。また、熊本市の住民基本台帳の閲覧規制条例では、あちこちのグループで議論が起こり、それに私も参加した。時には正直堂のおじさんになったり、時には窓口で怒鳴る名簿屋さんに扮したりで、なかなか面白かった。ただ、この辺りの雰囲気は、研修に参加していないと、よくはわからないであろう。
 立法事実は、白熱教室方式でやった。このやり方をいつごろから始めたのは忘れてしまったが、なかなか面白い方式である。机に腰を掛けている人、立って聞いている人など、受講者のスタイルはさまざまであるが、何気ないところがいい雰囲気である。
 今回の名簿を見ると、参加者の大半は、関東から西で、さすがに東北地方の受講者は、ほとんどいなかった。千葉の市町村アカデミーは、一般には関東から北の人たちが主力なので、今回は大きく様変わりしたということになる。はやく復興して、東北地方の自治体職員が、幕張にこれるようになればよいと思う。そのためには、微力であるが、できることをしたいと思う。
 お昼休みに講師控室で休んでいたら、新城市から別の研修に参加しているKさんが訪ねてくれた。自治基本条例を1年間一緒に勉強することで、随分と視野が広がったという。なによりである。自治基本条例は、まさに自治をつくる条例だからである。一人一人にヘルメットが配置され、講師の私にも、ヘルメットが用意されているのは、いかにも市町村アカデミーらしい。
 
(追記)この研修のメインは、法制執務であるが、一部改正方式で、新旧対照表方式を採用している自治体職員が2名参加していた。八王子市は知っていたが、丸亀市も新旧対照表方式ということである(研修するほうも難しくなる)。「つくろう議員提案の政策条例」で、新旧対照表方式を書いたので、議員提案によって、今後、徐々に、増えていくだろう。
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