松下啓一 自治・政策・まちづくり

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☆子ども・若者条例検討委員会が終わった(多摩市)

2022-01-26 | 子ども・若者総合支援条例
 子ども、若者総合支援条例という名称の検討委員会が最終回となった。さすが多摩市で、当初の予定通りの回数、日程で終わった。

 この条例検討会に参加するにあたって、私の問題意識は、

(1)移行期の長期化で、子ども時代だけを対象にしていては、問題の解決につながらない。若者世代まで、切れ目のない対応が必要になる。しかし、国(法律)は、18歳まで。それを乗り越えることができるのは、地域、自治体。そのための仕組み(条例)をつくろう。

(2)これまで子どもの保護、支援に偏りすぎていた。子ども・若者の主体性、権利といっても、結局、その権利を守るために子ども・若者を保護するという行動になる。そうした保護も当然必要だが、権利擁護が、ときには若者の自己肯定感、自己有用感を歪める場合もある。活躍は誤解されるが、別に、社会でバリバリやるということではない。自分の価値が認められることが活躍で、藤里の引きこもりの若者が、コミットで、うどんを打ちがうまいとほめられることが「活躍」の典型例である。活躍が最大の保護・支援だと思っている。

 そうした条例づくりにしたいと思い参加した。十分ではないかもしれないが、基礎はできたと思う。次は、これの具体化である。
 
 会議運営で、心がけたのは、前向きな提案型の意見交換、全員が発言するという委員会運営であるが、これはおおむね達成できた。どなたかが、「こんな明るい会議は初めて」といっていたが、批判や後ろ向きな議論のために、貴重な時間は使いたくない。

 一番の心残りは、コロナで、リアルなフォーラムができず、そこから、やる気のある若者をみつけ、全体の熱量を上げて、条例制定までつなげ、その後の運用までつなげていくという当初のもくろみが、うまく組み立てられなかったことである。リモートでも何か方法があったはずであるが、うまくできなかった。これは、来年度、ぜひ、リベンジしてほしい。

 事務局はとても優秀で、フレンドリー、関係はスムーズでとてもやりやすかった。さすが多摩市である。彼ら、彼女たちの今後の出世は間違いないだろう。市長さんにも、大いにPRした。よく伝わったろう。

 今後であるが、多摩市には、子ども・若者会議という附属機関がある。本来は、この下請機関として、この委員会を位置づけ、キャッチボールをしながら、つくっていくべきではなかったかと、途中から気がついた。この子ども。若者会議が、子ども・子育て・若者プランを運営管理していて、その改訂版で、今回の条例の要素がつけ加えられるからである。今後の検討組織は、子ども・若者会議の下部組織として、つくっていったらよいと思う。

 今後の運営体制については、今回十分に議論できなかったが、
 ・現行でも、子ども・子育て部分は、充実しているので、その補強・修正で足りるだろう。
 ・子ども・若者の権利擁護は、新規につくるが、既存のシステムを活用しつつ、実効性がある、実践的な仕組みをつくってほしい。この全体像は、行政にはほぼ見えているようだ。そんなに難しくないと思う。
 ・問題は、若者参画、活躍で、これはまだ、見えていないようだ。多摩市の自治基本条例の伝統を引き継ぎ、若者参加、市民参加でつくるのが基本だと思う。ただ、つくるだけではなく、どれだけ熱量がこもった造り上げができるか、人の発掘も含めて、大いに奮闘してほしい。

 以上、これで、この条例は、私の手を離れることになる。ちょっとほっとしたとともに、今後も、大いに注目していきたいと思う。皆さん、ごくろうさまでした。
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