土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

政府は、ちゃんと仕事してますか?

2013-09-21 19:14:43 | 増税亡国論

土佐のくじらです。

先の参院選で、自民党は大勝しました。
それはひとえに日本国民は、アベノミクスの経済効果を期待したのですね。

つまり、アベノミクスが頓挫すれば、安倍首相は国民の信を失う ということです。

アベノミクス。
つまり、インフレターゲット目標を設定した金融緩和政策への造語ですが、要するに2%の物価上昇に必要なだけ円を刷るということです。

金融緩和という景気刺激策と、増税という不景気必須策を同時にすれば、経済は一体どうなるでしょうか?
これは文明実験でもありますが、要するに、自動車のブレーキとアクセルを同時に踏むようなものです。

場合によっては、自動車(日本経済)は壊れますよね。
ただ、無駄にガソリン(円)ばかりが消費して、自動車(日本経済)一歩も進まないのは確実です。

つまり、消費増税を決行すれば、アベノミクスは絶対に頓挫します。

もう一度言います。
国民は、アベノミクスの経済効果を期待して、安倍首相に多くの信を与えました。

金融緩和政策+消費増税は、即ちアベノミクスの失敗を意味します。

私は予告いたします。
このままでは安倍首相は、経済音痴の迷総理として日本の歴史に名を残すと共に、現代版貴族政治の終焉を担った、最後の政治指導者となるでしょう。

税金問題は、革命を呼び込むのが、歴史の必然だからです。

さてしつこいようですが、とても大事なので繰り返します。
国債は、国民の借金ではありません。

国債は政府の借金です。
ですから、国民にとっては資産です。
貸しているのは、日本国民だからです。

私は、政府に警告します。
国民を欺くのは、もうおよしなさい。

国債=日本国民の借金というような、悪質なウソを付き続ければ、それが多くの日本国民が認識した時には、いくらおとなしい日本国民とて、どのような行動に出るかはわからないですよ。

さて、国債を発行する政府には、3つの義務が発生します。

1.債権者=国民に、利息を払う義務
2.国民を稼がせ、税収を増やす義務
3.国家を守りきる義務

です。

債権者=日本国民は、元金の返済など望んではいません。
国債の購入の目的は資産運用ですから、政府には借り続け、利息を払い続けてもらう方が、双方の利益だからです。

ただ給料が下がると、借金の返済がきつくなるように、税収が下がると国債の利払いもきつくなります。
また、国民から国家の運用資金を借りているのが国債ですから、国家はそれを使って、国民を稼がせるサービスや事業をしなければなりません。

ですから、経済成長が必要です。
そして国民が多く稼げれば、結果的に税収は増えます。

増税では、税収は増えません。
株主が損すれば、会社が発展しないのと同様、国民を豊かにしない限り、決して税収は増えはしません。

そして日本が、もしも外国に侵略されれば、国債は一瞬で紙切れとなります。
ですから、国債=国民資産を守るために、国防は万全でなければなりません。

日本国民は、銀行などを通じて、大量の国債を保有している大株主です。

政府の大株主である日本国民は、経済成長と国防をしっかりやる政治家を選択し、監視して育てる立場にあるのです。

日本国民の皆様、これが近代国家日本国民の、本来あるべき姿なのです。

 

 


日本の暗黒の中世 室町時代の様相

2013-09-21 17:00:00 | 歴史の読み方

土佐のくじらです。

今の当ブログの歴史面でのテーマは室町時代です。
この時代は足利幕府の約250年ですが、この室町幕府の政治については、ほとんど書くべきものはございません。

かつての民主党政権のように、失政の連続、後手後手で場当たり政策の連続です。

室町幕府は直轄地をほとんど持たず、事実上明国との貿易のみが収入でした。
ですから貿易に関する業績が落ち、その後の貿易もやったかやらなかったかわからないようになってからは、はっきり言って、あってもなくても良い、形式だけの存在になっていました。

有力な守護大名がバックアップする形で、号令だけは幕府(足利将軍)が出す・・・。
室町幕府の終盤は、そういった権威的存在でした。

その将軍家の傍に誰が付くか・・・ということで、地方の諸侯が争っていた、勢力の拡大に勤しんでいた時代が、いわゆる戦国時代です。

言わば、今の国会内、与党内で繰り広げられている政局の構図そのものです。
あれを、実際の軍事力を使ってやっていたのが、戦国時代の真相です。
今の首相の取り巻く状況は、当時の足利将軍時代と大体同じ構造だと思えばわかりやすいと思います。

しかし、戦国時代当時おいては、勢力を拡大するのに時代的な制約がありました。

前にも書きかましたが、当時の日本は土地本位制です。
貴族も武士も、実際は農家なのですね。

武士=農家ですから、戦と言っても、農閑期しかできないわけですよ。
彼らの全収入は、農作物なのですから、農繁期に戦をすれば、皆餓死しますのでね。

今の政治においても、個々の政治家の政治活動は、国会中はできませんよね。
また、政治活動をしている運動員の多くはボランティアでしょうが、運動員が自分の仕事をしている時も、当然政治活動は制限されますよね。

今でも、盆暮れ正月などの忙しい時節には選挙などしませんが、この現実の事情面から見れば現代は、戦国時代の様相ととても似ているように、私には思えます。

これと同じ感じで、春から秋に掛けての、農業が忙しい期間は、当時は戦はしなかったし、現実できなかったのです。
それでは、いつまでたっても天下統一など出来ないです。
戦国時代といえども、期間限定の戦しか不可能ですから、領地拡張が関の山です。

この古来の日本人=ALL農民史観が、日本の歴史を読み取る上で、重要なポイントなのですね。
この、日本人=ALL農民史観の時代を終わらせない限り、戦国時代は終わらないのです。

戦国時代には、有名な武将も数多くいます。
上杉謙信や武田信玄など、人格的にも優れた、尊敬すべき方々も多いです。

しかし彼らとて「天下を統一し、平和な国家を築こう。」という発想には、残念ならが至っていなかったのではないかと思います。
そこまでの認識があれば、彼らは別の動き方、生き方をしていたと思えるのですね。

日本人=全員農家という構造から、抜け出せる者など出てくるはずはない・・・。
だから戦国時代は終わらない・・・と、当時の国民は全員そう思っていたはずです。

ひょっとすれば、たとえば各地方で権限を持っていた、大名以下の位の高い武士たちにすれば、
戦国時代は、終わって欲しくない・・・とすら思っていたと思えます。

戦国時代が終わらないのであれば、せめて権益の拡張をしよう・・・。
当時の戦国武将の認識は、その程度だったと推測されるわけです。

ですから、今は小さな自領だけれども、可能な限り拡大を計り、あわよくば力の衰えた足利将軍を援け、天下に号令を発することができれば・・・。

そういう小さな自己実現願望を、当時の戦国大名は考えていたはずですね。

しかしこの時代に、一人の風雲児が誕生いたしました。
尾張(愛知県)の織田信長です。

当時の日本で、織田信長だけが唯一、天下の統一を考えていたのではないか・・・
と、私は考えております。

有名な”天下布武”という信長のスローガンは、武力統一のスローガンのように思われているかと思いますが、
私はこれは、脱戦国・・・だと思えるのです。

次回からは織田信長の天下布武を、脱戦国論の観点から斬り込んで生きたいと思います。

                                                  (続く)


もう一度問います。子孫には、どちらを残したいですか?

2013-09-21 07:00:00 | 増税亡国論

土佐のくじらです。

昨日に引き続き、国債の話です。
国債を、国民の借金のように言う政府は、悪質なウソを言っています。

国債は、国民の借金ではなく、政府の借金です。
貸し手である国民にとっては、国債は資産です。

「予算が足りないので、どうか貸して下さい。」と、政府が国民にお願いするのが国債です。

「足りないので、よこせ!」と、命令するのが増税です。

国債を買うのは、銀行や購入資金のある人です。
そして政府は、国債で集めたお金を必ず使います。

ですから発行された国債は、めぐりめぐって必ず国民の所得となります。

国民は、国債という資産が出来ると同時に、所得も得られます。
銀行やお金持ちのところで眠っているお金を、政府が借りて使うことで、仕事も生まれ、所得が国民に分配されています。

これは自然な形での、所得の再分配でもあります。

一方高い税金は、お金持ちをお金持ちでなくし、貧乏人をさらに貧乏にします。

外国に借金する必要のない日本の国債を、我々日本人はそれほど恐れる必要はありません。

増税必須論は、政府が国債を嫌がっているだけです。
また、増税する口実に利用しているだけです。
増税する必要があれば、いつでも景気操作ができるからです。

好景気になれば、国民所得は上がります。
すると固定給である官僚は、相対的貧者になります。

江戸時代には、江戸の三大改革によって、豊かになった庶民の生活レベルを強引に引き下げ、統治者である武士の生活を守りました。
増税必須論の理論は、庶民に贅沢を禁じ、市場を不景気にさせた江戸時代の施策と、何ら変わっておりません。

政府は予算が足りなければ、国債を借り足せば良いし、いざとなれば、お金を刷れば良いのです。
アベノミクスとは、結局そういう政策です。

政府には事実上、紙幣の発行権があります。

アメリカのドルや、中国の元はリーマンショック以来、多量に刷りまくられており、世界では円はまだ足りないのですから、日本政府が円を刷る方が、世界は喜ぶのです。

なぜなら、アメリカも中国も、それだけ自国紙幣を刷り足すことができるからです。
アメリカも中国も、ドルや元が溢れていてジャブジャブなので、もう刷ることができなくて困っているのです。

要するに、政府は国債で、政府は稼げる国つくりをしてくれれば良い のです。
なぜならそれで、将来税収が必ず増え、国民は元が取れるからです。

それは即ち、子孫に稼げる国家を残すことでもあります。

さあ皆さん、国債と増税。
どちらが良いですか?

子孫に、稼げる国を残したいですか?
それとも、重税国家を残したいですか?