大島恵真(おおしま・えま)の日記

児童文学作家・大島恵真の著作、近況を紹介します。
絵本作家・大島理惠の「いろえんぴつの鳥絵日記」もこちらです。

三島のたび・6

2012年09月10日 | 旅のめも
商店街もシャッターがしまっていたり、チェーン店が多くなっていたり。
ちょっとさびしいです。でも、かわりにギャラリーとか、カフェとか、
おしゃれなお店もできています。若い人たち、がんばっていますね!
なんとなく、以前よりも観光地化していて、それが三島の生きる道なんだと納得したり。
もともと宿場町だし。

すれちがった大学生くらいの人たちが「お祭りも全滅しちゃうよね」と
話し合っていた。夏休みで帰省している、人ごとののどかさがある。
まーそれは私も同じです。
お祭りとは昨日まで3日間やっていた三島祭りのこと。
むかしは三嶋大社の中の池で仕掛け花火があったりして、それはお祭りのメインでした。
家の2階からも花火は見えたけど、最近は危険だから花火もあげないそうで、
そういうことの話なのかもしれません。
そのかわりに「箱根大文字」というのが始まったそうなので、
そうそう廃れてもいないのかなと、思ったり。

なるべく地元にお金を落とそうと、方位磁石を買おうとスポーツ店へ。
壁に山岳写真が飾ってあるのであるかなあと思ったのだが、奥さんらしい方がでてきて、
前はあったんだけどねえ、ないですね。とのこと。
実家の庭も溶岩の上にあるので、地面に磁石を置いたらどうなるか試したかったのだが
次の機会にすることに。

四つ辻の陶器屋さんで、三島焼きストラップを買う。
三島焼きは刷毛目の灰色の陶器です。三島発祥という説もあり。
数年前から三島焼きを売り出しているとのこと。
陶器だから何かに付けると割れるかもしれない。
おみやげにしたいようなものだが割れたらなんなので、自宅の壁に飾ることにする。
硬貨状の形の陶器の裏に三島暦という文字あり。

実家のトイレの窓につけるすだれを買いたいと思って荒物屋さんへ。
ご主人と奥さんが出てきて、よさそうな小さいすだれを選んで、
江戸小紋柄の紙で包んで渡してくれた。
そのまま手渡されたので、「袋いりません」を言わずにすんだのもよかった。
宿場町で昔からやっている店という感じ。
こういう店もずっとあってほしいと思いました。

※絵は、四つ辻から三嶋大社方面への下り坂。箱根山にそのまま続いているように見えます。
 ところで昨日は、植物生態学者の宮脇昭さんにお会いすることができ、工場の森の絵を
 さしあげることができました。宮脇さんは絵を見て、
 「おー、大きくなってるなあ!」と一言。そして絵(ポストカードです)を裏返して、
 「?」という顔をされていました。裏には、この四つ辻の絵があったのです。
 渡された絵の裏に違う絵があったら、なんだろうって思いますよね。
 この絵の箱根山が工場の森のドングリを拾われたところです、と言えばよかったな、
 と帰ってから思いました。

最新の画像もっと見る