ふくろう親父の昔語り

地域の歴史とか、その時々の感想などを、書き続けてみたいと思います。
高知県の東のほうの物語です。

ただ合掌

2011-06-05 23:34:56 | 観光資源提案
 今日は久しぶりに魚梁瀬千本山付近に行ってきました。付近と書いたのは、今日は雨でしたから山に登ることが出来なかったからです。それでも登山口から橋を渡って「橋の大杉」を見て5分ほどのところで引き返してきました。

 森林管理局の主催で40人ほどの参加者を得てツアーが成立していたのです。

 千本山の自然は圧倒的な迫力で迫ってきました。
 前に立ち仰ぎ見ると神々しくさえあります。
 静寂の中に



 森の巨人達は相変わらずそこに立っていました。
 まっすぐ天に向かって伸びていました。樹高なんと50Mなのです。
 

 

 樹幹の凄さを、感じずにはいられませんでした。
 今日は小雨の中でしたから、あたり一面湿度100%。しかし蒸し暑くもなく清清しいひと時でした。

 参加者にも楽しんでいただけたようです。表情を見ていれば分かります。
 よく質問も出て、好い時間を過していたようです。



 そっくり返って、仰ぎ見て、そして笑顔が満ち溢れるのです。
 凄いとしかいい様がないのです。抗いようのない存在なのです。



 またそのうち仲間と共に出かけて見るつもりです。

 「おいおい、また変な奴らが、ちっこい奴らが来たぞ。しかし賑やかな奴らだなあ。」
 「まあ一緒に遊んでやるか。」

 山の精霊たちの会話です。山の空間。空の間。ただ何もない場所ではありません。
 何かがいる。のです。

 木肌に手を置く人。耳を木に付けている人。ずっとレンズを向けている人。
 ただじっとしている人もいる。それぞれなのです。
 みんな素直になっています。自分の気持ちに向き合っています。

 ガイドを質問攻めにしている人もいます。
 ただはしゃぎ騒いでいる人はいません。

 千本山です。高知県安芸郡馬路村にあります。
 ただ頭をたれて合掌。
 今日もありがとうございました。



 この場所を保護林にした人は、実に普通の感性を持った人です。
 大切のものをひたすら守ろうとしたのですから。
 
 誰から守ろうとしたのかって?。
 それは物事がわからない奴らからです。


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