いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

あたらしい詩①~夏の祭り~

2019-04-15 21:19:05 | 


夏の祭り

夏の祭りの海の上
祭りの楽は雲の間に

天使たちがそそくさと
しだらに脱いだ白い沓

鴎の群れはむきむきに
沖べの巌に動かない

彼らの仲間も陽に酔って
しばしば天上の夢を見る

開高健の人生相談㉔~サイン会~

2019-04-15 20:25:36 | 人生


(問)

私は先日、「もっと遠く!もっと広く!」展の
サイン会で、最後に無理やり先生にサインをしていただいた者です。
あのとき、私の足はふるえ、
周りの空気は私に重くのしかかっておりました。
先生のサインをいただいたときはホッとしたのですが、
先生はサインをなさるとき、どのようなお気持ちなのでしょうか。
ぜひ教えてください。(現王園敏伸)

(答え)

すごい名字だね、君は。
君の名前は私の名前よりはるかに特異であるから、
こんな名前を漢字でサインしたかぎり、
きっと覚えていなければならないのだけれども、
覚えていなかったのは
君の前によほどの美女がいたのか、
君の後ろに税務署がいたのか、
それでワクワク、ドキドキしているうちに
忘れてしまったのか__まことに申し訳ない。
お詫びする。
サインをするとき、どういう気持ちなんだと
おっしゃるけれど、サインをしてほしい人の名前を
書いたカードをせっせと写すことに一生懸命で、
香水の匂いがしてときたま10人に1人くらい顔をあげて、
それがガールフレンドであるかどうかだけを見て、
またうつむいてせっせとサインをしていかなければならないんだ。
一つの苦役だと私は思うナ。
しかし、小説家という者は、
書斎にこもったままで批評家にはバカにされ、
女房にはなめられ、子どもにはそっぽを向かれ、
自分で自分に向かって
傑作だ、傑作だとつぶやいているしかない存在なので、
たまにはサイン会などに出て読者の顔を直接、
見たくなるんだ。
一寸の虫にも五分の魂という気持ち。








与謝野晶子の世界③~口輪奨励と小説禁止~

2019-04-15 19:15:58 | 短歌


与謝野晶子が、
政府の方針に強い反対の声をあげたことがある。

……

飼い犬に口輪はむると小説を禁ずる触れと行われたる

1909年、政府が文芸院という組織を設立しようとした。
文学者たちは強く反対した。
晶子もその一人である。
当時は、狂犬病がはやっており、
政府は、犬に口輪をはめることを
奨励していた。
このような「おふれ」
への反対を、
意気高く宣言したのである。

与謝野晶子の世界②~ジャーナリストとして~

2019-04-15 18:59:42 | 短歌


与謝野晶子は、幅広い方面で活躍した。
1917年に出版された5冊目の評論集
「愛・理性及び勇気」の目次を読むと、
よくわかる。
「女子と高等教育」
「婦人参政権要求の前提」
「一切の自殺を排す」
「青年と老人」
「世界婦人の飛躍」
「年下の男子と結婚することの危険」
など。

理由を調べると、
1912年に夫・寛とヨーロッパにわたり
見分を広めたこと、
晶子の時代に、
雑誌や新聞といった、メディアが
脚光を浴びたことなどが考えられる。

彼女が広い関心をもったことは数知れず、
よほど
多方面のことがらを調べなければならないのである。

うみかぜテラス~茅ヶ崎市中海岸の老人、青年、子どものための施設~

2019-04-15 18:45:54 | 地域


茅ヶ崎市中海岸にある
「うみかぜテラス」が
賑わっている。
老人向けには、無料囲碁、将棋道場、
壮年・青年向けには、
多目的室、調理室、卓球室などが用意されている。
子供向けには、勉強スペース、ミニサッカー場などがある。
隣接する公園では、遊具で遊ぶ、鬼ごっこをする、など、
にぎやかな姿を見ることができる。
広いので、短時間の料理などもでき、
家族連れなどが楽しんでいる。

安心、安全なので、
とくに、こどもがゆったりと遊んでいることは微笑ましい。

老人と少年、幼児との交流の場ともなっている。

うみかぜテラスの隣で軽い料理

2019-04-15 16:13:02 | 人生


無料道場のある
うみかぜテラス
という市民向けの施設の隣は、
広い公園になっている。

子どもたちは、施設に入ったり、
公園の中で遊びまわったりしている。
とても安全な場所なので、みんな、
リラックスしている。

よく、軽い料理をするグループを見る。
本日も、何家族化でやっておられた。

いいにおいがするので、近づくと、
焼き林檎を作っている。

おいしそうなので、
快諾をえて、
撮らせてもらった。

写真は、そのときのものです。





対局日誌66~高段者との戦い~

2019-04-15 15:58:27 | 対局日誌

無料道場にて、5局指した。

相手は、高段者のIさん。

第1局。

相手は、得意の矢倉。
こちらも得意の右四間飛車。
一気に攻めつぶしたかと思ったが、
端の弱点を突かれて、
即詰みに打ち取られた。

第2局。

角が歩を飛び越して動き、
反則負け。
まいったなあ。

第3局。

私の四間飛車。
定跡外しで受けられたが、
的確に対応、
徐々に優勢を築いて、
完勝。

第4局。

私の三間飛車に
早仕掛けでこられる。
1手を争う接戦となり、
最後は、
即詰みに打ち取った。

第5局。

本日は、これが最終局、と同意して、
名人戦決勝となる。
相手の得意、
矢倉に、
はい、それなら、受けて立ちますよ、
相矢倉。
五分の闘いが続いたが、
最後、
「詰ませてください」、と手を渡したら
相手は、受けに回る。
それなら、
攻め立てて、
即詰みに打ち取った。

本日、3勝2敗。

よくがんばりました。
花丸。













あなたは、AEFが使えますか?~命を救う機器~

2019-04-15 10:40:00 | 医療


写真のような機器に気が付いたことはありますか?

医療機関
商業施設
娯楽施設

などに設置してあります。

ひとことでいうと、
心臓が止まった人に
それが動くようにする機器です。
一般市民でも使えます。

自動的に心電図の解析を行い、
徐細動を起こす、
つまり
心臓が再び駆動するのを助けるのです。

誰でも使えますから、
ぜひ、使い方を覚えてください。

人命救助です。

与謝野晶子の世界①~業績の大要~

2019-04-15 10:20:45 | 短歌


与謝野晶子。
明治11年大阪生まれ。
鉄幹が創立した新詩の「明星」に歌を発表。
歌集「みだれ髪」など。昭和18年没。

与謝野晶子といえば、

髪五尺ときなば水にやはらかき乙女心は秘めて放たず

とか、

やは肌のあつき血潮に触れも見でさびしからずや道を説く君

などが有名だが、

童話作家、
科学への深い関心
数学への興味

といった面も持つ。

新つじどう会の作品②~一区切り~

2019-04-15 09:55:48 | 短歌


つじどう会は、藤沢市で結成された短歌サークルである。

講師1名、
会員5名。

長い歴史を持つ。
月1回会をもち、ひとり三句ずつ発表する。

個性にあふれた作品が多く、
人生の種々相が詠われる。

本日は、
その中から6首。

……

ひえびえと海の白波よせる浜 吾妹ありせば静かに語らむ

経験を吾信ぜずてふ娘ありて年かさ吾はなにを言ふらむ

老いらくの恋実らせし歌人は67歳我はひとり身

卒業式終えし末孫は真顔で報告 花桃は今朝咲き初めし

次々と異国に旅立つ孫たちに時の流れとわが身をなぐさむ

国旗はためきさざめく園児 隣接の卒園の日はおだしく過ぎぬ






俵万智の歌①~「寒いね」~

2019-04-15 09:17:40 | 短歌

俵万智。
その作品「サラダ記念日」は、とにかく売れた。
200万部。
おそらく、短歌の歴史の中で、
これほど売れた歌集はないだろう。

まだ大学生の頃、
この大ベストセラーを出版したのである。
その後、さまざまな視点から、
短歌の歴史を塗り替えてきた。、

昭和37年、大阪市生まれ。
「心の花」所属。佐々木幸綱に師事。

日常のことを歌うのだが、
はっとして、その発想に驚くことがある。

……

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答えるひとのいるあたたかさ

恋人や伴侶、家族という者の本質を、見事に歌い当てている。
傍らにいて、ただ相槌を打ってくれる存在。
そんな存在があるだけで、自分の生が
ほのぼのと温かく感じられる。