いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

新しい詩②~見る~

2019-04-21 23:01:14 | 料理


~見る~

ひよろひよろ松に暮れかかる靄の上
町の上 丘の上 草の上
昨日もここにやってきた路の上
暮色はいよいよ濃やかに それでもずっと向こふの方は息づくように透明な
雲一つない 何もないひろい景色を見る
海を見る
そこには何もないのを 見る

新しい詩①~不知火か~

2019-04-21 22:34:35 | 


~不知火か~

__不知火か あらず 漁火
夜もすがら 漁火を見る 夜もすがら
天低うして風は死し
はてなき時の脈拍のみ
こなたに やをら うちかへす闇の起き伏し
まどかなるそが胸に かがやかに 遠くはるかに
__不知火か さなり虚しく
おきつらねたるものを喪ふ
さらばこの闇黒の点じ出でたる壮麗を
夜もすがら 漁火を見る
遠くはるかに かがやきに さては八束に
肩の辺に いま我が見るは
短夜を 昨日を今日に 漁火の かの不知火の 点じ出でたる闇なるか
明日の来て 誰びとの手がかるものぞ かくはてしなき偏在を
師よ 友よ 海さか越えて われもまた卿らの方に歩むものなり
厩舎の戸ぼそ曳きいでて かの轡づら
解き放ち放つごとくに 家畜らを ひろ野の牧に
己が影を かい放ちやり……

対局日誌その69~コーちゃんとの対局~

2019-04-21 21:27:48 | 対局日誌


地域の将棋サークルにて1局。

相手は、勝手知ったるコーちゃん。
このところ、分が悪い。

ライバルとして、認め、
同じ場所にいて、
力が拮抗しているのに、なぜか対局の機会がない。

久しぶりで対局できた。

相手得意の中飛車に対して、
三間飛車で応じる。
序盤、ミスをして、1歩損。
これが、最後まで響いた。

けれども、一進一退で、
押したり引いたり。
一瞬も気を抜けない。

そもそも、
「対局しよう」と言うので、
「今日は調子が悪いんだ」と言うと、
「それがわかっているから勝負するんだ」

と、
言うのだ。

わかっとる。
(わしは、浮かれとるんじゃ。)


あなたにはわかるだろう。

認めあっている。

で、中盤、一瞬逆転したか、
と思ったが、
手を緩めてくれない。

ついに撃沈(笑)。

そのあとが本番。

1手目から全部並べ直し、
感想戦1時間。

簡単にいかんことくらい、
わかっとるわい。

読みを披露しあい、
もう1局指せるくらい議論。

「実は、4連荘で疲れ切っとるんじゃ」

とホンネを言う。
ごまかせるような相手ではない。

コーちゃんは、賢い。


感想戦を1時間するなんて5年ぶりだ。

「明日はまた指そう」

と言って、別れた。

コーちゃん、明日のおれは今日ののおれじゃないよ。

生涯学べ(o^―^o)ニコ