名家鑑賞30 ~百歳の猫ムー~ 2019-04-25 23:03:42 | 思い出の詩 河野裕子の歌集「蝉声」より。 河野家には、百歳の猫」ムーがいます。 …… 四日すればチョッキを買いに行きませう痩せてさむげなこの老嬢に 一匹も子猫を生まずにぼんやりと門外不出のままに百歳 この猫と過ごしし歳われらにはいろいろありきお前だけ能天気 ぼんやりのアホな猫なれど機嫌よし注射うたれてもムーと返事す 猫の呆けに付き合ひ来たりてわたしらも寛容になりゆくおしっこの始末も
新しい詩⑤はかなごと 2019-04-25 22:16:31 | 詩 「はかなごと」つひ言ひ出したことはなけれど言ひ出さねばわからむものか言ひださむままにいつしか過ぎぬればむかしの思ひは夢のやうにて唄のやうにてこころにかかった名も知らぬなやみは薄いほくろか ほろりと取れけるさびしや
箴言集②~暴力~ 2019-04-25 22:06:15 | 箴言 暴力には、力によるもの、心によるものがあります。心による暴力は、相手を受け入れないこと、疑うことなどで、だれも知らない、自分だけが知っている暴力です。この心の暴力を乗り越えた人は完成した人です。恐ろしいのは、あなた自身しか知らなくても、相てを無視し、心の中で殺すこと。
新しい詩④~池に向かへる朝餉~ 2019-04-25 21:11:21 | 思い出の詩 「池に向かへる朝餉」 水澄み ふるとしもなきうすしぐれ 啼く鳥の 鳥のねも日にかはりけれ ひとり居をわびしといはむ いくたびか 朝餉の箸をやすませて 魚光る眺めてあれば なほさだかなれど 一日のうれひを感ず 楽しきことを考へよ かく思ひ 愉しさにとりすがれども ちひさき魚は水に消え かなしみばかりしたしけれ
箴言集① 2019-04-25 21:00:59 | 箴言 ①小さなことに欠けないように。ちいさなことが欠けてくると、すべてが崩れていきます。忠実さの欠けたところから、命全体が欠けていきます。②言葉にはいのちが刻まれています。③家族から、周りの人びとから大切にされていること、優しくされていること、これより大きなプレゼントはありません。(続)
対局日誌72~T三段との戦い~ 2019-04-25 20:43:42 | 対局日誌 本日は、定例の佐伯九段将棋サロンに行ってきた。今日は、平成最後のトーナメント大会。3つのクラスに分かれて戦い。その第1局。相手は、ライバルのT三段。彼は、中飛車党(らしい)。ゴキゲン中飛車できた。それなら、私もゴキゲン。ゴキゲン中飛車対策は、バッチリ。さて。定跡通りに来れば、研究範囲内である。ところが。はやくも6手目に仕掛けてきた。ふむ。これでは、定跡の知識が役立たない。で、ものすごい急戦に。9手目に53飛車と打ったつもりが、なんと角を打ってしまった。それでも勝負に持ち込んだ。相手の銀得に対し、馬を作って対抗。しかし、序盤の一手の失着が響いた。無念の投了。彼は、準優勝に輝いた。感想戦は30分に及んだ。負けて悔しいけど、はないちもんめ。