めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

ポートレイト

2014-06-06 17:58:15 | 色鉛筆
午後になり、やさしい風が吹きはじめる。 眼をつむり、耳を澄ます。 樹々が揺れ、枝と葉とが触れあい、さらさらとまるで囁きあっているよう。その音を意識して聞くのは、いったいどれくらいぶりだろう。 ぼくの心は、しだいに落ち着きを取りもどす。 そして、まぶたの裏には、子どものころに見た風景がよみがえっていた。 . . . 本文を読む
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帰り道

2014-05-23 13:20:08 | 色鉛筆
わーい! 晩御飯はビーフストロガノフだーい!! . . . 本文を読む
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どうぞ おかまいなく

2014-05-22 17:50:32 | 色鉛筆
ある日突然現われた男。 なにやら、ぶつぶつ云っている。 あ、どうぞ、ぼくにはおかまいなく。 . . . 本文を読む
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浅い知り合いを訪ねて…

2014-05-15 22:23:36 | 色鉛筆
旅先で知り合ったイタチさんが、「うちに来なよ」と誘ってくれる。 気が進まなかったけれども、イタチさんにお招きいただくことなんか滅多にあることではないので、ぼくは将門煎餅を手土産に、イタチさんちを訪ねる。 丘の上に建つその家は、とても豪奢で、ぼくは一瞬で気後れしてしまう。 そう云えば、以前、旅先で出会ったときの彼の立ち振る舞いに、どことなく生まれつき備わっているらしい気品のようなもの感じたこ . . . 本文を読む
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世界をめぐる -ある王墓にて-

2014-05-01 11:08:20 | 色鉛筆
英雄がさらに英雄を気取ろうとすれば、それは単なる“正義の味方ごっこ”に過ぎなくなる。 . . . 本文を読む
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朝と昼のあいだに…

2014-04-23 11:41:35 | 色鉛筆
堂々寝坊をした男、窓から外を眺めている。 そこに通りかかった近所のガソリンスタンドの店員が、 「調子はどうです?」 寝坊男は応えて云う。 「そんなことより、あなたのほうはどうなんです?」 「……!!」 店員、ただ呆然と立ち尽くす……。 完 . . . 本文を読む
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こんな日もある…

2014-04-19 21:59:47 | 色鉛筆
「おやすみなさい ……ぼくはやすめませんけどね…」 暗い絵で、すみません… . . . 本文を読む
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古井戸から見る

2014-04-18 12:26:43 | 色鉛筆
「意外とあったかいんだな…」 寒いよりはいいけれど、 脱いだコートを持って歩くのはめんどくさい。 …と、急に肌寒い日に。 2度と帰ることができない昨日よ、さようなら… . . . 本文を読む
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無風の土地

2014-04-16 16:55:21 | 色鉛筆
全部色鉛筆で描くのが楽しくなる。背景は反省ですね… すべてを忘れようとここまで来ました。 雨は降らないし、風も吹かない。 ただ太陽がギラギラと光っている。 . . . 本文を読む
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失恋中学生と通りがかりの有袋類

2014-04-16 12:32:22 | 色鉛筆
フル色鉛筆。 「ぼくの人生にもしまだ〝幸せ〟が残っているのなら、そんなの全部あげてしまってもいい…」 「人間も大変なんだね」 . . . 本文を読む
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