めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

ポートレイト

2014-06-06 17:58:15 | 色鉛筆



午後になり、やさしい風が吹きはじめる。

眼をつむり、耳を澄ます。
樹々が揺れ、枝と葉とが触れあい、さらさらとまるで囁きあっているよう。その音を意識して聞くのは、いったいどれくらいぶりだろう。

ぼくの心は、しだいに落ち着きを取りもどす。
そして、まぶたの裏には、子どものころに見た風景がよみがえっていた。





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