めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

連載『夢からさめる』第8話

2015-01-08 17:28:56 | 連載駄文
ヴォルフガング・ルイーヌは考える。
あの、ふたつの変死体について。



世の中の誰にも関心を持たれず、警察さえも何も動こうとはしない、あのふたつの変死体--

近所の住人も職場の人間も、おそらく変死体の家族もなんとも思っていない。驚きも悲しみもしない。誰もかも何もかも普段通り。

どんなに誰からも愛されず、誰もかも好かれていない人間が死んでも、こんなことはないと思う。

本当にみんな、あの変死体に関心がないのだろうか?

何か裏があるような気がする……。



そして、さらに思考は深まり--

いったい、
晩ご飯は何にすればいいんだ!?


つづく








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