近所の水牛の子どもを誘い海へ出た。
この子は、学校に馴染めず、3ヶ月くらい前から不登校らしい。
いい気分転換になるといいのだけれど…。
陸を離れて30分ほど経ったころ、ぼくは訊いてみた。
「毎日、おうちで何してるの?」
少し間を置き、
「お絵描き」
と、彼は答えた。
ふいに生ぬるい風が肌にまとわりつくのが気になりはじめ、ぼくは上着を脱ぐ。
水牛の子どもは、じっと水平線を見つめている。
ぼくは息を呑み、額の汗を拭う。
それにしても、今朝から続くこのひどい頭痛は、一体なんなのだろう…!?
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