めざめていても夢はみる

ぼくはいつまでもさまよいつづける、
夜が明けても醒めない夢のなかを…

たぶん つまらないのがわるい

2014-06-04 01:09:23 | ペン




いやなことを忘れたくて、酒を呑む。呑みつづける。

身体はふらふら力は抜けて、気持ちは悪く吐き気さえもよおして……なのに、頭はますます冴えてゆく。

外に出てみると、風もなく、あたりは静まり返り、ぼくの心ばかりうるさくざわめく。

すれ違う人、その眼、どこか光のあるその眼……可哀想にと云いつつ、ぼくを嘲り笑っている。そしてぼくを、ぼくの暗い眼をうとんじている。

ぼくはビルとビルの間に逃げ込んで、さらにどんどん酒を呑む。
まったく酔いはしないとわかっているのに……



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 負け犬の弁 | トップ | 私が涙に語ること »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿