まだ状況がすべてクリアになったわけではないですが、少し落ち着きつつありますので、またのんびりとマイペースに
不定期で更新していきたいと思います。
暇な時でも覗いてくださいね。
さて、11-12シーズンのフィギュア、特に女子シングルを見ていて思ったことを少し書いてみようかと思います。
*ベテラン選手の活躍
シーズン前半のGPシリーズではタクタミシェワ選手やソトニコワ選手などの若手の活躍も見られましたが、シーズン通しての
傾向としてはベテラン勢(20歳以上)の活躍が目立ったシーズンだと思います。
それはそれでいいのですが、その分守りに入ったジャンプ構成が目立ったように思います。3T-3Tが大流行でしたね。
着実に技をこなし、いかにGOEをPCSを稼ぐかというのが現状のセオリーなので、選手が悪いわけではありませんが、
正直スポーツとしての醍醐味は薄く感じました。まあ、いろんな意味でもはやスポーツとして破綻しかけているというのが
本当のところかと思いますが、それを言ったら身もふたもないですね。でも他の競技のファンからは指摘されることです。
(一応ルールは把握しているけど他の競技の方が好きという他競技ファンです)
*エッジエラー取り締まりへの疑問
基本的に女子選手へのエラー取り締まりはかなり厳しく、次第に男子まで取られる選手が増えてきましたが、ここまで厳しく
取り締まるべきなのか本当に疑問です。
何よりエラーを気にするあまりルッツを抜いたり、あるいはひどく不安定になったりする選手が続出し、挙句に怪我をする選手が
増えているのは看過できません。特に怪我はレピスト元選手(元、とつければならないのが残念です)のように選手生命にまで
影響を及ぼすことが多々あります。
ISUはスパイラルをSPから抜きましたが、それよりも執拗かついい加減で恣意的な(なぜか見逃されている選手もいますので)
エラー取り締まりは改正すべきだと思います。
*ISU、フィギュアスケート界における傾向
ソチ五輪に向けてもっとロシアの発言力が大きくなってくるかと思いきや、現状ではさほどではありませんね。
そればかりか、ジュニアとシニアの掛け持ちがアジェンダで出ていることを考えると、ロシアの若手をこれ以上台頭させまいとする
牽制のようにも見えます。まあ勘ぐりすぎかもしれませんが(対象はリプニツカヤ選手位ですし、タクタミシェワ選手もソトニコワ選手も
12-13シーズンから完全にシニア移行でしょう)ミーシン門下生がウィルソン氏に来季の振付を依頼したり、プルシェンコ選手がカメレンゴ氏に
依頼したりすることを鑑みても、ロシアと言えどソチまでになかなか苦労しそうです。
結局、依然としてカナダなど北米勢力(日本含む)が権力を掌握していると言っていいでしょう。
一方で日本勢は、スポンサーをたくさん提供する割にはかなりぞんざいな扱いに甘んじている気もしますが、まあ今から目立ちすぎても
厄介なので、これも計算のうちなのかもしれません。
ただ、これは日本もロシアも共通して言えることですが、国内で派閥争いをしていると、他国に思わぬ形で足元をすくわれかねませんので、
つまらない派閥争いはやめてほしいものです。
いかにナショナル大会は非公式とはいえ、ISUや他国の連盟など関係者も注目していることを意識してもらいたいものです。
*GPシリーズの枠と上位6名の扱いについて
昨年と同じシステムのままであれば、シングルは10人ずつのエントリーで、かつ世界選手権6位までの選手は3戦エントリーできるという
ことになります。
昨年はこのシステムのせいで、今まで出られていた選手が何人も出られなくなりました。その一方で、直前キャンセルなどで人数が減って
8人などになったまま開催された大会もありました。
現状でこのシステムを変えるという話は聞かないのでおそらくそのままだろうと思われますが、大変残念なことだと思います。
同じ選手に3戦出させるより、一人でも多くの選手にたとえ一戦でも出場の機会を与えてほしいものです。
GPシリーズは国ごとの出場枠があるわけではないので難しいかもしれませんが、できれば補欠エントリーなどできないか
検討してみてもらえないでしょうか。
あと半月ほどすれば、GPシリーズのアサインも発表になるかと思います。また開催順がシャッフルされていますのでややこしいですが、
どのようなエントリーになるか楽しみですね。
また現状のアジェンダがどの程度、正式にコミュニケーションとして確定するかも見ものだと思います。
追記:
お知り合いの動画職人様が素敵な動画を作ってくださいました。
もうすぐ東宝エリザベート開幕というこのタイミングに、是非とも閲覧をお勧めします。
http://www.youtube.com/watch?v=BZUC3JoXD_E