歌うように語ろう

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スポーツと政治問題

2012年09月19日 | フィギュアスケート

既にご存じの方もいらっしゃるでしょうが、GPS中国杯関連で各記事が出ていますのでご紹介しましょう。

<反日デモ>秋以降、大会影響も…選手派遣中止

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120918-00000089-mai-spo

18日の日本オリンピック委員会(JOC)の理事会では日本スケート連盟の橋本聖子会長が

「今回の問題は各競技団体だけではなく、JOCとしても情報収集を行ってほしい」と呼びかけた。

冬季競技にとっては、この冬は14年ソチ五輪の1年前の重要なシーズン。上海で11月にある

フィギュアの中国杯について、橋本会長は「中国政府がデモを抑えきれない状況では、有名選手が

巻き込まれる可能性もある」と選手に危険が及ぶことを懸念。その上で「(ポイントが加算される)GPなので

出場しないと選手には不利になる。国際連盟とも話をしていかなければならない」とも話した。

中国杯には浅田真央(中京大)や安藤美姫(トヨタ自動車)、高橋大輔(関大大学院)らの出場が予定されている。
 


スポーツ界に波及=バドミントン、中国不参加-尖閣問題

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201209/2012091800716&g=spo

日本スケート連盟の橋本聖子会長は問題の長期化を懸念。11月初旬にフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ、

中国杯が上海で予定され、日本から高橋大輔(関大大学院)や浅田真央(中京大)、安藤美姫(トヨタ自動車)らがエントリーしているが、

「今の状況では選手を送り込めない」と語り、国際連盟と対応策を協議する考えを示した。 

 

現在の中国における対日デモ、および暴動略奪は非常に激しくいつ終息を見るかわからない状況だけに、早い段階で

連盟会長が見解を示しISUとのコンタクトを示唆してくれたのには少し安堵しました。

 

しかし、だからといってたまたま中国杯にエントリーしていた日本人選手が出るに出られず、不利益を被る(ファイナルに進出する

チャンスを逸す)のは不公平であろうと思います。

 

昨年からGPシリーズのシングルは男女とも10名までになりましたが、このような情勢下は非常事態ともいえますので、

なんとかISUには柔軟な対応をお願いしたいと思います。

日本人選手のみ特別扱いする(たとえば他大会に振り替えなど)が無理であればいっそのこと、欧州で代替え開催が出来ないか

検討する価値もあるのではないでしょうか?

アジアで探すとなると台湾や韓国が有力ではありますが、出場選手がいませんし特に韓国ではやはり日本人選手の安全が

保障されるのか疑問です。

個人的にはフィンランドやスウェーデンあたりで代替え開催が一番妥当ではないかと考えます。

日本や中国の選手にとっては時差などで少しきついかもしれませんが、他の大会でもそれは似たようなものですし、この際贅沢は

言えないでしょう。

ただ、中国側が強硬開催する可能性も大いにあり得ますのでそこが心配なところです。

 

いずれにしても、政府が暴徒をもてあましスポーツの国際大会に他国選手が参加を危ぶまれるような状況は厳に慎まれるべきであり、

今後の国際大会の誘致においては、ISU他各競技の連盟にも熟慮してほしいところですね。

 

とにかく日本人選手が身の安全を確実に保証され、かつ不利益を被ることのないように願ってやみません。