パエ-リャ

木製カトラリ-

Canon Coolpix AW130 位置情報の操作(詳細-2)

2016-12-24 16:12:05 | Weblog

詳細-1で示した地図画面はキャノン独自のアプリの内部でだけしか見られないので、Gマップが元になっているらしいが、汎用性を持たせるには、画像の位置情報を通常のGマップに移植することが必要だ。

最近のコンデジにはGPS機能がなくても、メタデ-タを受けいれるプラットフォ-ムは整備されているので、キャノンのこのアプリで位置情報を印加された画像のプロパティ-を、エクスプロ-ラ-から読みに行くと、詳細部分に、確かに位置情報が入っているのが判る。例えば、次が1例になる。

              

赤枠の中が位置情報になる、が、問題はこの部分の文字列はコピ-できないことだ。なので、同じ位置情報をキャノンのアプリの内部で取得することを目指す他ない。結論的に言えば、それは可能だ。以下の画像がそれを示している。

       緑枠の画像の位置情報をクリップボ-ドにコピ-するために、画面左上の漢字で書かれた「編集」ボタンを押して、赤い矢印の先の「位置情報のコピ-」ボタンを押せば、位置情報がクリップボ-ドにコピ-される。それを、ワ-ドの文書ファイルに張り付けた部分を拡大表示したのが次の画像になる。

               

問題はまだある。このキャノンの緯度、経度の表記方法はGマップの緯度、経度の表記情報とは異なっているので、このままでは使えないからだ。Gマップの場合の、ほとんど同じ場所の表記方法は、数字のみで、例えば次のようになっている。

7.064625, 125.596222

コンマの前が緯度で、後が経度だ。Gマップの場合、この文字列を検索すると、ピンが立つ仕組みだ。ピンが立った地図は共有も出来るし、ブログに埋め込むことも出来るし、URLをブログに張り付けることも出来るので、汎用性がある。 

キャノンの場合は、位置情報を60進法で文字表記してあるが、Gマップは60進法の数字表記なので、換算には注意が必要だ。例えば、3m(3分)はグ-グルの表記法では単なる3ではなくて、03だからだ。

このような観点からすると、以下のURLは制限なく利用できる素晴らしいアプリで、換算機能も付いている。

http://earthjp.net/maps/ 

いずれにせよ、最も重要なことは、GPS機能を持たないカメラで(メタデ-タの格納場所は持っているのが前提だが)取得された画像に、後から(推定で)位置情報を埋め込み(恐らくすべてのメ-カ-の画像処理アプリで出来ると思うが)、その情報を元に、その画像が取得されたと推定される位置をGマップにピン表示出来るのは素晴らしいことだと思う。

メタデ-タとは国際基準の画像情報で、位置情報とか、著作者情報とか、諸々の情報を含むが、普通の場合、位置情報が最重要の要素になる。つまり、逆に、あまり有用でない情報も含まれていることになる。(後述)

次の記事では、ログファイルの扱いを記述してみたい。忘備録の記述の最大の目的は、得られた知識を文字で記述することで、自分内部での認識を確実に深化することだ。 極稀に、同じ問題を抱えている人達の助けになることもあるので、ブログ記事にする理由は大いにあると認識している。

 


Canon Coolpix AW130 位置情報の操作(詳細-1)

2016-12-24 12:59:35 | Weblog

付属メニュ-の初期画面が以下になる。

         

この画面の2本の赤い矢印が最も重要な、画像の格納場所で、マニュアルの説明は非常に理解に手間取る。画像処理ソフトで一番重要なはずの画像の場所をわかりずらい用語を使って、何ぺ-ジも費やして説明するのはキャノンだけではないが困ったものだ。

赤い矢印で「ドライブの場所」の三角形を押すとパソコンのドライブの中身全体が展開する。そのうちの、特定のドライブを押すと、その中身が、(この画面では見えないが)「フォルダ-内部の表示」の先にある矢印を押した時に展開する。つまり、以下のようになる。

        

操作の対象になる画像は、この一番下の帯状の部分にドライブから移動(実際には目的の画像を含むフォルダ-をクリックするだけ)されたものになり、操作が完了すると、上の地図の部分にピンが立つ仕組みだ。

他にも細かい機能は沢山あるが、一番重要な位置情報の操作に関しては、それだけだ。操作の流れとしては、この下側の帯に見えている画像を左クリして、この画像の左上にかたまっている幾つかのボタンを操作すると、結果が地図の上に反映される仕組みだ。

(ログファイルの操作は、少し流れが別になるので、別途記述する)

個別画像の操作の具体例を示す。

1. GPS機能のないカメラで撮られた画像に、任意の位置情報を埋め込み、その画像の取得位置をGマップ上で示す

まず、ドライブを展開して、目標の画像の入っているフォルダ-をクリックして、画面左下の矢印で帯状に中身を展開する。そして、対象となる画像をハイライトしたら、地図画面の左上のピン印をクリックすると、カ-ソルが+の形に変わるので、そのまま地図上の任意の場所に移動してクリックしてOKを押すと、その位置の緯度/経度情報が画像に埋め込まれて、同時にその場所にピンが立てられる。以下の画像が例だ。

        

ただ、これは、COOLPIXに付属のアプリ上の地図の上であって、このままでは汎用性がないので、以下に、通常のGマップ上でピンを立てる順序を記述する。

 

 

 


Canon Coolpix AW130 位置情報の操作(概要)

2016-12-24 11:59:25 | Weblog

熱帯地方を遊び歩いていると、もう一度訪れたい特定の場所が出てくる。例えばミンダナオ南部のダバオとジェネラルサントスを結ぶバス路線の途中で見かけた木工村だ。写真はバスの中から撮ったが、その時のカメラにはGPSが付いてなかったので、正確な場所はわからない。

再訪したい場所は一つや二つではないので、そのような場所を示す画像と、地図での位置をまとめて整理してあるフォルダ-の必要性を痛感するが、GPS情報なしのカメラでは不可能だし、同じ場所をいちいちスマホで撮影するのも馬鹿々々しいので、GPS付きのカメラを次回以降のために購入した。COOLPIX AW130がそれだ。

この記事は操作マニュアルでまごつく部分を補足する忘備録になる。カメラ自体の操作というより、取得した画像を操作するアプリの「解りやすい使い方」を目指している。

なので、出来ることを簡単にまとめると:

0. 緯度/経度、高度、水深、気圧、撮影方向、ログを記録できるので、ボルネオのキナバル山(4095m)の時にあったら、便利だっただろう。当時は普通のコンデジだった。

1. 位置情報のない画像に、付属アプリから地図上の任意の位置情報を埋め込むことが出来る。

2. 埋め込まれた位置情報を付属アプリからクリップボ-ドにコピペ出来る。ここで注意が必要なのは、このアプリを使わないで、直接エクスプロ-ラ-で表示した画像のプロパティ-としての位置情報はコピペ出来ないので、このアプリ内部でコピ-するしか手立てがないことだ。

(ただ、普通にコピ-できないものをコピ-する方法はあると思うが、別途になる)

3. 特定の画像が持つ地図上の位置情報は、このアプリでも表示できる。然し、通常のGマップに直接表示する方が、汎用性が高い。

4. AW130は実際に使ってみると、すぐに判るが、空が一面に見えていて、ファラデ-ケ-ジに閉じ込められているような状況でもないのに、位置情報が取得できない場合が、かなりある。勿論、その場で確認しておけば撮りなおすことも出来るが、いつもそう出来るわけでもない。

ただ、同時にログファイイルも取得できるので、後で位置情報が取れなかった画像の場所はかなり正確に推定できる。ログは1分間隔でも取得できるからだ。なので、この項目の 1. が生きてくる。

5. 32ギガのメモリ-は差し込んであるものの、WIFIか、NFC経由でタブレットに画像を転送で/編集出来る。

これらが出来ることの概要だ。位置情報の操作については次の記事で詳しく記述する。