着付けの気づき

着付けの個人教室を行っている先生が、着付や着物に対するこだわりの思いを中心に語ります。

伊達締めを買占め!?  

2009-05-23 07:30:37 | 着付け教室
先日からお稽古に来られているある生徒さんのお話です。

お稽古に必要なものを一式持って来られたのはいいのですが、すごく沢山の伊達締めを持っておられました。
伊達締めとは、着物とその下に着る長襦袢の襟元とおはしょりを整えるために必要なもので、それぞれに1枚ずつの計2枚あれば十分であるはずのものです。それなのにこの生徒さんは5~6枚も持っておられました。

「どうしてこんなに?」
と尋ねると、
「私、今まで沢山の着付け教室に通った経験があるんです。そこそこで、この教室ではこの教材、違う教室ではこの教材を用意しなさいと、言われるがままに購入していたらこうなったんです。こんなに要らないですよねぇ・・・結局こんなに持っていても着られるようになっていないのですからお恥ずかしい・・・」
その上、
「これ、一体何でしたっけ? 何にそして何処に使うのでしょう?」
と生徒さんのおっしゃるものまで出てきました。それは体型の補正具でしたので用途については説明させていただきましたが、本来なくても良い物に随分お金を費やされたのだな・・・と正直思いました。

確かに大人数の生徒さんに一人か二人の先生で一斉にお稽古するような場合は教える側の立場として、同じものを持っていてもらった方が教えやすいということはあるかも知れませんし、またそうせざるを得ないのでしょう。でも本来使えるものを使わないのはもったいないですし、それに体型は一様ではないのに同じ「体型の補正具」を使うなんていうのも、如何なものかと思っています。

さあ、もうこれだけあれば十分です。その方その方に合った体型補正までしっかりお教えしますから、今度こそしっかり着られるようになってくださいね。

川口着付個人教室
 http://www.wbcs.nir.jp/~yoko/

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