九州南部の豪雨のニュースが連日流れていますが
今月号の「JAF Mate」に
“冠水路を走り切れるか?”のレポートが載っていました。
30mの冠水路を作っての大まかな走行実験結果は次の通りです。
水深30cm
車種 速度(km/h) 可否
セダン 10 ○
SUV 10 ○
セダン 30 ○
SUV 30 ○
水深60cm
車種 速度(km/h) 可否
セダン 10 △
SUV 10 ○
セダン 30 ×
SUV 30 ×
(△…あと少しの所でダメ)
水深30cmはセダンのマフラーに水がかぶるくらいの深さ
水深60cmはステップワゴンクラスのタイヤがほぼ水没する深さです。
こう見ると、セダンもSUVも結果に大差はなく
大人の膝より少し下くらいの30cmは走りきれるようですが
それよりも深い場合は
速度を落としてゆっくりと進むとよいことが分かります。
もちろん現実のシーンでは、水深が分からないうえ
深さも一定とは限りませんし
また、今回の実験にはありませんでしたが
流水の場合は予想を大幅に上回る浮力が働いて
一見重そうなクルマも簡単に流される話も聞いていますので
安易に冠水路に進入せず
安全な道に迂回することを考えた方がよさそうです。
ちなみに、×は全てエンストによるもので
どれも空気の取り入れ口からエンジン内部に水が入り
ウォーターハンマー現象でエンジンが破損したことが原因で
マフラーが完全に浸水してもエンジンが止まることはなかったようです。