通称ビーバーと呼ばれる草刈機を操って70歳過ぎの女性が
傾斜地にあるリンゴ畑の草刈り作業をする姿をこの辺りではよく目にします。
つい手伝ってあげたくなってしまいますが
迂闊に手を貸すとその後ずっと期待される羽目になります。
一人住まいのK.Sさんに初めて依頼されたのは昨年のことで
私が畑のごく一部を借りているので年間を通して無償でその付近の草刈りを
担っている隣家の親戚(同性のKさん)から話を聞いたからでしょう。
無償とは言っても礼金の代わりにと思われる
リンゴ、ブドウ、クルミ、梅、柿、梨など数多くいただいていますし
除雪機は借りっ放しにしてもらっていてとても助かってもいます。
一方2人の息子さんとともに造園業を営んでいるK.Sさんの方は商売柄
有償にしてくれるので良い小遣い稼ぎになります。
息子達は自宅のことにまで手が回らないのだとか。
そのリンゴ畑は起伏と凹凸のある傾斜地の約3反ほどですので
昨年もK.Sさんと2人で丸2日間掛かり、結構難儀した覚えがあります。
これまで声が掛からなかったので今年は大丈夫かと思っていたら
「3分の一は一人でやったけどもう嫌になった」と急に手伝いの依頼が・・・。
これだけの広さの傾斜地にあるリンゴ畑を
一人でビーバー作業するのは所詮無理なのでは、と言うと
「(畑が)あるからしょうがないんだよ・・・」
周辺のリンゴ農家は皆さん、同じような答え方をしますが
この先いったいどうやって畑を維持して行くのか
他人事とは申せ心配になってしまいます。
午前、午後の2時間半ずつ都合5時間、ようやく終わった後は
たわわな実で垂れ下がった枝をかいくぐったり傾斜に合わせて
前かがみの姿勢を多く取ったりしながら左右に大きく振る腰と
滑らないよう踏ん張った太腿がお決まりの筋肉痛に見舞われています。