なんだか浮かない顔のきりちゃん。
『ふぅ…』
あっちを見て…
考え込んで。
きりちゃん、どうしましたか?
ああ~なるほど
憂い顔の理由は…
狭いから、なんですね。
その小さいカゴに一緒に入ったらそりゃ狭いよ。
『そもそももかこだけでねんねしていたのに
きりちゃんがむりくり入って来たのですにゃん』
怒り心頭のもかちゃん、くるりと向きを変え
ハイこれで文句ないわね、とばかりに、
寝てしまいましたよ
きりちゃん、どぉかしら?
『…
どぉって言ってもにゃ~。
向きを変えたところでカゴの大きさは一緒だし…
状況は変わりませんにゃ~よ。
まあ、もかちゃんの考える事だから、致し方ありませんにゃん』
大好きなもかちゃんと一緒にねんね出来たんだからそれで良しとしましょうよ。
さっきまでもかちゃんがいないよ~って、にゃあにゃあ鳴きながら探し回っていたんでしょ。
おや、
今度はずいぶんゴキゲンですね。
『まあまあにゃ』
あっちを見たり…
こっちを見たり。
それでもさっきみたいなくら~いおかおじゃありませんよ。
なんだかとっても嬉しそう
そうか、今度は大きいカゴで一緒にねんねしてるのね。
『やっぱり一緒にねんねはこの位のスペースがベストですにゃん』
だったら無理に入らなきゃいいのに…
一方こちらはソファで広々ねんねのちーのくん。
記録的に暑い日が多い今日この頃は、姐さんたちの尻枕にされることもめっきり減って、
この様に…
のびのび気ままにねんねしております。
そして、最後のしましま女子、りんちゃん。
それじゃあまるで
行き倒れじゃないか
いくら真夏の暑い日でも、みんなはどこかしらに乗って寝ています。
ねこさんて、たとえコピー用紙1枚でも何かあるところに乗りたがりますよね。
でも、りんちゃんだけは平気で床でバタンと寝ちゃうんです。
ホントにこのコは猫としての本能が大きく欠けているんじゃないかと…。
保護された時期はそんなに早く無かったはずなんですけれどね。
もかちゃんが大好きなきりちゃんは、例え真夏でももかちゃんと一緒が良くて、
でももかちゃんは気分次第でどこでも寝ちゃうのでしょちゅうこんな事になっています。
もかちゃんを起こすと怒られちゃうから
慎重に慎重に隙間を広げながら入って行くきりちゃん。
もはや名人の域に達しているようですよ。