もかねえさん、そこ、どいてくれない?
『だめですにゃ~よ。
だってこれ、
もかこの猫ベットにするんですにゃ』
と、しつこくヌリヌリするもかちゃん。
あっちをすんすんすん。
こっちもすんすんすん。
『ん~
手ごわい臭いですにゃ~。
これだから男子中学生は困りますにゃ~よ。
もかこがヌリヌリマーキングをしたはずなのに、
もかこに匂いが移っちゃって…
むしろもかこがマーキングされたも同然ですにゃ』
もかちゃんせわしなく背中をベロンベロンして…
再度のヌリヌリヌリ。
あのねえ、
一生懸命なところ申し訳ないけれど
それ、絶対にあなたのモノじゃないですよね。
そもそもこの形状、少なくともベットでは無いですよね。
『え~、
にゃんて頭のお固いおかあさんですにゃん。
固定観念は取り払わないとダメですにゃ~よ。
ほら、こんな風に…
いい感じでねんね出来るのですにゃ~ん』
わざとらしく寝て見せるもかちゃんでしたが思い通りにはいきませんよ。
『…
これ、もかこがもらいましたにゃ。
もかこのですにゃ。
もかこのですにゃ~』
抵抗していたもかちゃんだけれど、
とうとう次男が撤収してしまいました。
『しーちゃんたら、しーちゃんのくせにもかこのベッドを取り上げるなんて…
10年早いですにゃ~よ』
例によってプンスカしておりますが…
だってあれ、
次男しーちゃんのスクールバッグじゃないか
まだおこってるもかちゃんは…
ヤケ酒ならぬやけ水を一気飲みしていました。
それにしてもあのスクールバッグ、なぜかしましまさんたちに大人気。
しかもとっても丈夫です。
だって散々爪とぎをバリバリされているけれど
全然傷になってないんですよ。