小さいカゴで寝ていたきりちゃんが目を覚ましました。
どうしたのかな?
『にゃにか聞こえませんかにゃ?』
じーっと聞いています。
ソファで毛繕い中のちーのくん、
『にゃん?』
窓の外をじーっと見ていますよ。
りんちゃんも気が付きました。
『何かチッチッチッて言ってますにゃん』
そうなんです。
プルーンの木に、また小鳥が来てくれたみたい。
しかも二羽でやって来て賑やかにさえずっていますよ。
『声は聞こえるけれど、ニャンにも見えないですにゃ~』
プルーンの木、葉が生い茂っているから小鳥がどこにいるのか判らないんだよ。
シロセキレイが来た時にはちゃんと見えたのにね。
『どんな小鳥ですかにゃ?
ちのきちに捕まえられるかにゃ?』
う~ん。きっと無理です。相手は飛びますから
興味津々のちーのくん。
後ろ足、上がりっぱなしのまま固まっていますよ。
それに引き替えりんちゃんは…
集中したのは最初に気が付いた時だけ。
もう全然興味無、みたいですね。
『声はすれども姿は見えずって…
ニャンだかスゴ~くイラっとしますにゃ』
しばらく声が止んだので香箱座りしようとしたちーのくん。
さえずりの再開で香箱の途中でストップ。
じーっと外を見ています。
もう小鳥が鳴こうが鳴くまいが、全くどうでもイイりんちゃん。
気になって動けないちーのくん。
ちーのくんのおみみって、こんなに大きかったかな?ってくらい
思いっきり伸ばして音を聞いていますよ。
『あ~、チッチチッチ煩いですにゃ~よ』
りんちゃんはますますイライラ
まだ動けないちーのくん。
『だって、こんなに声がするんだから、きっと近くにいるのですにゃ~よ。
なのにどうして見えませんかにゃん?』
小鳥さん、我が家で楽しく過ごしているようだから、それで良しとしましょうよ。
おかあさんにもどこにいるか判らないんだよ。
より一層いらだっているりんちゃんです。
あなた猫なのにすぐ近くでさえずる小鳥、気にはならないんですか?
『こうしつこいと…
いわゆる殺意なら感じますにゃ~よ』
…
確かにね、かなり長時間に渡っておくつろぎのようなんです。
あんなに興味深々だったちーのくんも
寝落ちするくらいにね。
ところで一番初めに小鳥の声に気が付いたきりちゃんはどうしているかしら?
あれ、なんか笑顔?
『あ~、何かの鳴き声ね~。どうせ小鳥ですにゃん。
今、もかちゃんとにゃかよししているから放っておいて下さいにゃ』
もうこのカゴに一緒に入るのは止めたのかと思ったら、収まりの良い角度を発見したらしくて
こうやって幸せそうに寝ていました。
チームしましま、サバイバル能力は相当低いようですね。
週末お休みします。