今日は、ヘルマンハープのことを初めて聞いたという方のために、少し説明します。
日本ヘルマンハープ協会のちらしより・・・
「ヘルマンハープは、ダウン症を背負ってこの世に生まれた息子のために、ヘルマン・フェー氏が生み出したバリアフリー楽器です。たとえ従来の楽譜が読めなくても、弦と本体の間にさしはさむ一枚の楽譜によって、ほんもののすばらしい音色の弦楽器を演奏するという夢がかなえられたのです。
ヘルマンハープは今ヨーロッパで、障害者のみならず、高齢者に、子供に、健常者へと広がり、まさに音楽のバリアフリーの世界を実現させています。」
弦と本体の間にさしはさむ楽譜とは、
ちょうど、1本1本の弦の真下にあわせるように楽譜を置き、音符に相当する、黒玉、白玉の通りに上から下へとハープの弦を爪弾いていけば、一つの曲が演奏できるようになっています。
4分音符は黒玉、8分音符は、それより小粒の黒玉、2分音符は白玉、全音符は、それより大きい白玉で表します。
小節を表す線はありませんが、身近な知っている曲を弾くのには、必要のないことです。
いろんな曲を弾いたり、アンサンブルする時は、何拍子の曲であるかとか、拍感の持ち方が必要ですが、それは、レッスンの中で少しずつ勉強していきます。
この、よく考えられた楽譜のおかげで、前の日記にも書きましたが、全然楽譜を読めない高齢の両親にも、「ふるさと」のように、知っている曲は歌いながら、すぐ弾くことができたのです。
魅力的なことの一つは、同じ音色のはずなのに、「さくらさくら」を弾けば、琴のように聴こえ、バッハを弾けば、チェンバロのように聴こえることです。
ヘルマンハープが我が家に来て、今の一番のお気に入りは、「見上げてごらん夜の星を」です。
21日のヘルマンハープのコンサートでも演奏され、とても良かったです。
名曲の持つ力がある上に、ハープの音色の美しさが、心地よい世界を生み出してくれます。