Miss Little Sunshine(2006)
最近見た映画の中で何がお勧めかって?コメディならこれ!私の好きなブラック・ジョーク満載のコメディではなく、正統派人情アメリカン・コメディです。がしかし、侮るなかれ。アメリカの底力。私泣きましたよ。笑って泣いて、見終わってからも人生のそこかしこで思い出すであろう、名作です。監督はジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス。オフスプリングやレッチリ、REMといった音楽PVで有名、PVでグラミーやビルボードの賞も取っています。
今にも崩壊しそうなフーバー家の7歳の長女オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)の趣味は「美少女コンテスト」。ほら、あのジョン・ベネちゃんが出たようなアレです。変わり者のおじいちゃん(アラン・アーキン)に稽古をつけてもらって、今日もダンスの練習。ローカルなコンテストで2位だった彼女ですが、1位の少女が出られなくなったために、カリフォルニアで行われる「ミス・リトル・サンシャイン」への出場権を得ます。お金の無い一家は、おんぼろバンで家族全員アルバカーキからカリフォルニアへ向かうのですが、途中で様々な苦難が襲い掛かります。さて、無事に彼女はコンテストに出られるのか?そして?
←フーバー家。
主役のアビゲイル・ブレスリンは、ちょっと太めで健康的な、何処にでもいそうな普通の少女。生き生きとした自然な笑顔と、子供らしい体形で、オリーブのキャラにぴったり。決して「美少女コンテスト」に出るようなタイプじゃないけれど、何かに一生懸命になる、夢を持つってことは素敵なことです。この子がいなかっらこの映画はどうなっていたんだろう?と思います。映画のハイライトの彼女のダンスは本当に可愛いですね。
そして登場人物皆強力な変人キャラ。お父さんリチャード(グレッグ・キネアー)は変なセールス・メソッド(勝者の法則は?とか言ってる所、アムウェイとかのネットワーク・ビジネスを思い出させますね)に入れ込んでいて、お金を全然稼いでいない。おじいちゃん(アラン・アーキン)はヘロインやって養老院を追い出されたつわもの。長男ドゥエイン(ポール・ダノ)は.ジェット機のパイロットになるのが夢で、願いをかなえるために「だんまりの行」をし、一言もしゃべらない超人間嫌い。お母さんシェリル(トニ・コレット)は料理するのが大嫌いで毎晩夕食はケンタッキーフライドチキン、でも登場人物中一番まともかな?そしてお母さんの弟、プルースト研究者のフランク(スティーブ・キャレル)はゲイで自殺未遂のため病院からこの家庭に転がり込んだばかり。皆変人なんですけど、それぞれの個人的事情を抱えていて、それがだんだん明らかになってくる。その各事情が上手い具合にストーリーとも絡みつつ、ホロリッ。とさせられてしまう訳。
登場人物みな最高ですが、おじいちゃんアラン・アーキンが良かったですね。ちょいわるオヤジならぬ「ちょい悪ジジイ」。映画のハイライトもああやっぱり。あのジジイならやりかねない。じいちゃんが孫のために美味しそうにアイスクリームを食べてみせるシーン、涙出ましたよ~
長男ドゥエイン(ポール・ダノ)もいいです。反抗期の人間嫌い、全て筆談。それも「みんな嫌いだ」とかしか書かない。彼は世の中のこと全てに嫌気が差しているように見えます。世の中の偽善や矛盾、人間の醜い部分、全てを嫌っているんでしょうね。一種の引きこもりですが、蝶になる前のさなぎのように、この苦しい現状が彼には必要な期間である事が解ってきます。
そしてこれまたいい味出しているのはフランク役のスティーブ・キャレル!プライドが高く気難しい学者で、繊細な男なのですが、「自分はまともだ」って公言してはばからないリチャードに比べて、ずっと人間性の高い大人なんですね。でもさりげなく可笑しい!とても印象に残る役です。リチャードは世間一般に言われる「幸せ」や常識に縛られていて、フランクのことも自殺未遂のゲイなんて負け犬で人間失格だと思っている。世の中こういうヤツ本当にいますよ。「あたりまえ」ってなんですか?「平均的」であることがそれほど重要ですか?
←バンのドアも壊れる。
後半、海を見ながらドゥエインとこのフランクが交わす会話がいいです。ドゥエインのいう「人生は美人コンテストの連続だ。俺はコンテストなんて大嫌いだ!」おお~っ名言ですよ?!誰かの決めた基準で比べられ点を付けられ、評価される。点が低ければ馬鹿にされ、基準に外れれば負け犬だ。そう、コンテストの連続、それが私たちの現代社会なんですよね。
面白くて、ばかばかしくて、その後泣けてくる。しかも「自分らしく生きることとは」ってテーマが底にさりげなく埋めてある。嫌味でも押し付けがましくも無く。文句なくお勧め。
最近見た映画の中で何がお勧めかって?コメディならこれ!私の好きなブラック・ジョーク満載のコメディではなく、正統派人情アメリカン・コメディです。がしかし、侮るなかれ。アメリカの底力。私泣きましたよ。笑って泣いて、見終わってからも人生のそこかしこで思い出すであろう、名作です。監督はジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス。オフスプリングやレッチリ、REMといった音楽PVで有名、PVでグラミーやビルボードの賞も取っています。
今にも崩壊しそうなフーバー家の7歳の長女オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)の趣味は「美少女コンテスト」。ほら、あのジョン・ベネちゃんが出たようなアレです。変わり者のおじいちゃん(アラン・アーキン)に稽古をつけてもらって、今日もダンスの練習。ローカルなコンテストで2位だった彼女ですが、1位の少女が出られなくなったために、カリフォルニアで行われる「ミス・リトル・サンシャイン」への出場権を得ます。お金の無い一家は、おんぼろバンで家族全員アルバカーキからカリフォルニアへ向かうのですが、途中で様々な苦難が襲い掛かります。さて、無事に彼女はコンテストに出られるのか?そして?
←フーバー家。
主役のアビゲイル・ブレスリンは、ちょっと太めで健康的な、何処にでもいそうな普通の少女。生き生きとした自然な笑顔と、子供らしい体形で、オリーブのキャラにぴったり。決して「美少女コンテスト」に出るようなタイプじゃないけれど、何かに一生懸命になる、夢を持つってことは素敵なことです。この子がいなかっらこの映画はどうなっていたんだろう?と思います。映画のハイライトの彼女のダンスは本当に可愛いですね。
そして登場人物皆強力な変人キャラ。お父さんリチャード(グレッグ・キネアー)は変なセールス・メソッド(勝者の法則は?とか言ってる所、アムウェイとかのネットワーク・ビジネスを思い出させますね)に入れ込んでいて、お金を全然稼いでいない。おじいちゃん(アラン・アーキン)はヘロインやって養老院を追い出されたつわもの。長男ドゥエイン(ポール・ダノ)は.ジェット機のパイロットになるのが夢で、願いをかなえるために「だんまりの行」をし、一言もしゃべらない超人間嫌い。お母さんシェリル(トニ・コレット)は料理するのが大嫌いで毎晩夕食はケンタッキーフライドチキン、でも登場人物中一番まともかな?そしてお母さんの弟、プルースト研究者のフランク(スティーブ・キャレル)はゲイで自殺未遂のため病院からこの家庭に転がり込んだばかり。皆変人なんですけど、それぞれの個人的事情を抱えていて、それがだんだん明らかになってくる。その各事情が上手い具合にストーリーとも絡みつつ、ホロリッ。とさせられてしまう訳。
登場人物みな最高ですが、おじいちゃんアラン・アーキンが良かったですね。ちょいわるオヤジならぬ「ちょい悪ジジイ」。映画のハイライトもああやっぱり。あのジジイならやりかねない。じいちゃんが孫のために美味しそうにアイスクリームを食べてみせるシーン、涙出ましたよ~
長男ドゥエイン(ポール・ダノ)もいいです。反抗期の人間嫌い、全て筆談。それも「みんな嫌いだ」とかしか書かない。彼は世の中のこと全てに嫌気が差しているように見えます。世の中の偽善や矛盾、人間の醜い部分、全てを嫌っているんでしょうね。一種の引きこもりですが、蝶になる前のさなぎのように、この苦しい現状が彼には必要な期間である事が解ってきます。
そしてこれまたいい味出しているのはフランク役のスティーブ・キャレル!プライドが高く気難しい学者で、繊細な男なのですが、「自分はまともだ」って公言してはばからないリチャードに比べて、ずっと人間性の高い大人なんですね。でもさりげなく可笑しい!とても印象に残る役です。リチャードは世間一般に言われる「幸せ」や常識に縛られていて、フランクのことも自殺未遂のゲイなんて負け犬で人間失格だと思っている。世の中こういうヤツ本当にいますよ。「あたりまえ」ってなんですか?「平均的」であることがそれほど重要ですか?
←バンのドアも壊れる。
後半、海を見ながらドゥエインとこのフランクが交わす会話がいいです。ドゥエインのいう「人生は美人コンテストの連続だ。俺はコンテストなんて大嫌いだ!」おお~っ名言ですよ?!誰かの決めた基準で比べられ点を付けられ、評価される。点が低ければ馬鹿にされ、基準に外れれば負け犬だ。そう、コンテストの連続、それが私たちの現代社会なんですよね。
面白くて、ばかばかしくて、その後泣けてくる。しかも「自分らしく生きることとは」ってテーマが底にさりげなく埋めてある。嫌味でも押し付けがましくも無く。文句なくお勧め。
人生ってのは、自分のモンなんですよね。間違いなくそうです。そうなんす。主役はいつでも自分なんですよ。僕だって、ptd様だってそうなんす。主役なんだから、自分らしく生きなきゃ。自分らしく生きなければ主役じゃないですよ。
それにもかかわらず、勝手な常識ばっか押し付けてきたり、ひとつの基準で評価したりするアホとかいますね。たまにね。親世代に多い。先生にもいた。政治家とか、テレビのコメンテーターとかにもいますよね。世の中、そーゆー頭悪いのばっかですよ。はっきいってクソですよ。マジで。勝手に言ってろと。文句あるヤツはファックしろと。そんな感じ。
僕みたいにビンボーで、まったくモテナくて、しょーもないゴミ人生送っていても(いつも卑屈でゴメンであります!)、間違いなく主役なんですよね。だからこそ、僕は自分ってのを大事にして生きてるんス。これでもさ。シュン。
「リトル・ミス・サンシャイン」これは必見ですね。予約済みです。
いいコメディですよね!同時期に見た「ラブソングができるまで」も面白かったんですが、ダントツにこの映画は素晴らしかったですわ~~~~!もう生心臓掴まれましたよ。ぎゅっって!
>自分らしく生きなきゃ。自分らしく生きなければ主役じゃないですよ。
そうなんですよね。でも、それがなかなか難しい。人間生きていく上でやっぱりいろいろありますからね。まず最初に「自分らしさとは?」ってところから考えないといけません。自分らしさとわがままや、自分勝手はどう違うのか。そこ勘違いしている人もいますよね。
>勝手な常識ばっか押し付けてきたり、
いますいます!!同僚にいます。疲れますああいう人は。自分は正しいと思っているんですよ~
>自分ってのを大事にして生きてるんス。これでもさ。シュン。
自分でそういえるってことは素晴らしいことですよ?私はあまり大切にしていないような気がします。
ビンボー金なし・・・