ORGANIC STONE

私達は地球を構成する生命を持った石に過ぎないのですから。

アホ合衆国文明開化:26世紀青年(2006)

2008-11-12 11:57:52 | 映画:コメディ
Idiocracy

Beavis and Butt-HeadやKing of the HillのMike Judge監督、ルーク・ウィルソン主演のSFコメディ、日本未公開。スニークプレビューであまりに評判が悪かったので、ほんの少しの劇場でしか公開されなかったというウワサのこの作品、悪くないですよ?!アメリカらしい単純明快なユーモアで笑わせておいて、実は現代社会へのシリアスな皮肉がたっぷりと盛り込まれています。

「平均的アメリカ人」ということで軍の人口冬眠の実験台となったボウワー(ルーク・ウィルソン)。しかし寝ている間に実験は中断され、ごみに埋もれていた彼が目を覚ましたのは500年後の2505年。そこでは人類は知能が退化し、アホの合衆国となっていました。彼はいきなり、世界で一番IQの高い男に・・・こんな世界になることを防ごうと、巨大スーパーマーケットのどこかにあるタイムマシーンを探すボウワーは、無事過去に帰れるのでしょうか?


目覚めたら500年後だったわけよ


ストーリーを読んで猛烈に見たくなってしまった私。はっきりいってB級映画なんですけれど、チープでばかばかしくて面白いです。オーウェン・ウィルソンの弟ルーク・ウィルソン、この人かなり地味。お兄さんのアンドリュー・ウィルソンも殺し屋エンターテイナーで出演。このアンドリュー・ウィルソンってどうしてこう、怪しげなんでしょうか・・・
「いたって平均のアメリカ人」の設定は地味男ルーク・ウィルソンにぴったりで、イケメンでもなく特に頭が切れるわけでもなく普通にいい人、の彼がそれなりになんとかサバイバルしようとする。この世界のアホ具合がとことん皮肉で・・・合衆国の大統領は、筋肉格闘家兼ポルノスターのコマッチョ(テリー・クリュース)だったり、飲料水はすべて企業提供のスポーツドリンクだったり。とにかく登場人物全員アホばかりで、エキストラもよくこれだけアホ面集めたなあ、という感想。みんなビーサンかクロックス履いてるんです、未来では。


ニュースキャスターもこんな感じ


議会でマシンガンの大統領

コメディなんですけれど、多くの人が感想としてあげていた「現代社会への笑えない皮肉」は、なぜ人類の知能が退化したかの理由でしょう。IQの高い人々はどんどん少子化し、IQの低い人々はその何倍も子孫を残した結果人類はアホ化したという説明で、かなりキワドい設定なのです。

意外にこの映画、DVDになってカルトとなる予感。


CGもすごい(笑)


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6 コメント

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Unknown (shit_head)
2008-11-13 07:08:40
なるほど。

ただでさえアホなアメリカ人がですよ、アホみたいにセックスしまくり、アホからアホ遺伝子を受け継いだアホが生まれ、結果アホしかいなくなったと。

本当に頭いい人は、アホを見極めますからね。
頭いいから、アホとは付き合わないし、アホの子供も欲しくないだろうし。
世の中に氾濫する「アホ」にできるだけ関わらないようにするんでしょうね。
そして、ひとりでも生きれるのだと知るわけですね。
なぜなら、頭いいからです。

いい話ですね。
感動の社会派ドラマですよコレ。

ルーク・ウィルソンは素晴らしい役者です。
返信する
待ってました! (nbm)
2008-11-13 09:15:21
いい映画だ!(爆)
でもこれ、レンタル店とかでは扱ってなさそうですねぇ。
見かけたことがないような。
こういうアホ映画こそ必要なのにぃ。
アホ映画なのに、真理をついてるじゃないですか。
こういう作品こそ多くの人が楽しむべきなのにな。

返信する
アンテナぴこぴこ (豆酢)
2008-11-13 13:34:20
うわ、面白そう!
アンテナがぎゅんぎゅん反応してます(笑)。

こういうコメディって、日本では一層冷遇されますよね。でも「宇宙人の解剖」みたいな傑作だってDVDになってからカルトになりましたし、この作品もかなりいい線いくんじゃないでしょうか。
楽しみ。
返信する
お兄さんはかなり変でした。 (ptd)
2008-11-14 23:53:13
SHITさまこんばんは。

>ただでさえアホなアメリカ人がですよ、
>アホみたいにセックスしまくり、
>アホからアホ遺伝子を受け継いだアホが生まれ、
>結果アホしかいなくなったと。
そのとおりです。
すごく皮肉な設定なんですよね・・・
そんなバカな~!と笑いつつ、
いやいや冗談じゃなく本当にそうなりつつあるのでは?と思ってしまうところが
すごいところです。

>いい話ですね。
>感動の社会派ドラマですよコレ。
>ルーク・ウィルソンは素晴らしい役者です。
この人、ちゃんと見たのはこの映画がはじめてかも!
本当にフツーな感じですよね。
そこがまた、個性なんでしょうね。
フツーな人ぶりが笑えました!
お兄さんのアンドリューもかなり変でした。
返信する
とんでもなくばかばかしいんですけど (ptd)
2008-11-15 00:02:42
nbmさまこんばんは。

nbmさんも好きそうですねぇ、こういうアホ映画。
>レンタル店とかでは扱ってなさそうですねぇ。
>見かけたことがないような。
まだ日本では出ていないと思います。
現在アメリカでDVDで評判になりつつあるらしいです。
なのできっと日本にも上陸するのではないでしょうか。

>こういうアホ映画こそ必要なのにぃ。
>アホ映画なのに、真理をついてるじゃないですか。
主人公は
「みんな!もっと活字を読もう!もっと頭を使おう!」
なんて演説ぶったりするんです。
とんでもなくばかばかしいのに、
妙に真理をついているんですよねえ。
アホなのはアホから抜け出す努力をしていないからだ、って訳です。
返信する
宇宙人の解剖には負けるかも (ptd)
2008-11-15 00:20:56
豆酢さまこんばんは。

>アンテナがぎゅんぎゅん反応してます(笑)。
ストーリー読むと見たくなるでしょ~!
私も見たい!と思ってすぐiTUNEレンタルしました。
見る機会があったら絶対ご覧ください。
アホですから・・・

>こういうコメディって、日本では一層冷遇されますよね。
公開しても客入りそうにないタイプですね。
ポスターも思いっきり普通だし。
(この黄色いのと、ダビンチの絵のもじりのとあります)
しかし口コミで「かなりばかばかしいらしい」とウワサになりそうなタイプ。
こういう映画ってじわじわ人気が出るんだと思います。
宇宙人の解剖、にはインパクトで負けるかも・・・
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