笑う棺桶： ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式(2009)

Death at a Funeral(2007)

リトルショップ・オブ・ホラーズ、イン&アウトの監督フランク・オズによる、英国お葬式ブラック・コメディ。邦題で気がつかなかったけれど、映画館で原題見て気がついた、これ、とんでもなく面白いとiTunesUSで評判で気になってたDeath at a Funeralじゃないの！

父親を突然無くしたダニエル（マシュー・マクファディン）。お葬式に集まるのはどれも一癖二癖ある様な親戚たち。しかし彼はそこに見慣れない小男（ピーター・ディンクレイジ）を見つけます。お葬式が始まると次から次へととんでもないハプニングが勃発、その上、例の小男が暴露した父親の信じがたい秘密で葬式どころじゃない！！！・・・

コメディ好きですか？好きだったらこの映画は必見でしょう。お葬式という最も「笑い」とは遠いはずの場に次から次へと繰り出される神をも恐れぬおかしな状況。このミスマッチと、とんでもないとしか言い用の無い展開にOMG！とことんブラックでダークで、英国ジョークのお約束のうんちネタ＆全裸ネタ、そして障害者ネタやマイノリティーネタ。でも視線はあくまで温かく、人間味に溢れているんですよね。

;
主人公ダニエル。真面目な故に可笑しい。

主人公の真面目な男ダニエル役マシュー・マクファディンはどこかで見た～と思ったらテレビ版「プライドと偏見」のダーシー。本当にいい役者だと思います。アラン・リックマンの後継者って言われるだけあります。クリス・マーシャルもアラン・テュディックも出ているので、これで面白くなかったら詐欺だよね。特にこの映画の要、全裸で頑張ったアラン・テュディック、最高です。

;
あわあわする様が笑えるクリス・マーシャル

;
この映画を画像検索するとアラン・テュディックの全裸写真ばっかり出てくるぞ

どんなに無茶苦茶な展開で笑わせてくれても、最後は泣かせてくれる、そして一番最後に３回転半して爆笑で終わるところ、良いコメディのお手本のよな。後味は「リトル・ミス・サンシャイン」「ラースと、その彼女」に近かった。もっと強烈だけど。